北海道の冬は最低気温がしょっちゅう15℃ぐらい変わります。昨日はマイナス20℃だったのに今日はマイナス5℃、という感じ。そのように変わるときは天気も不安定で曇ったり雪が降ったりが一日のうちに何度もあります。そんな日は一瞬の輝きがどこかに現れるときがあるのですが、昨日は夕方の知床岳でした。知床半島の先端のほうにある山でちゃんとした登山道も無く秘境中の秘境。ボクはまだ行っいない、行きたい場所の一つ。そんなところが浮かび上がり輝くのは、早くおいでよ、と言っているよう。待っていなさいよ~
もうすぐ冬の知床五湖のガイドウォークが始まります。それに際し、ガイド、知床斜里観光協会、環境省、知床自然センターの面々が集まり皆で現地にてコースを検討しました。植生保護や踏み固めによる散策コースの雪解けの遅延、湖面上の雪原の景観維持や水中への転落防止など多くの条件を考えて、皆でこうでもない、ああでもないと吹雪の中、何時間もヒートアップしていました。これもしゃべりが本業のガイドゆえ、でしょう。(何も言わずに聞いていた何人かの方々、寒かったでしょう・・早く帰りたかったでしょう・・ゴメンナサイね)でもちょっと引いて皆を見渡してみると、知床のガイドさんたちはみんな真面目で思慮深く、これだけ皆がガイドとしての意識のレベルが高い地域ってそうないだろうし素晴らしいと思います.
また会議室ではなく、現地での打ち合わせって一番いいですね。また個人のガイドは皆社長さんみたいなものだけど、こうやって集まって意志の確認などをすることが同じ土俵で仕事する上で特に大事だと再確認しました。面白かったなぁ~今シーズンも知床のガイドさんたちをよろしくお願いします。(もちろんウチも)
一日おいて再び出漁。今回は女満別湖(網走の人は網走湖と言います・・)。網走湖のワカサギ釣りといえば、博物館網走監獄近くの呼人が有名ですが、こちらは比較的空いている、女満別町側の(湖でいうと上流側)ワカサギ釣り場。気温は朝氷点下20℃・・やはり痛い。
湖畔の森ではオジロワシとオオワシが釣り人や漁師の残した魚を狙って集まってきています。カッカッカッカッという大きな鳴き声も冬の風物詩。
テント横ではオオワシが獲物待ちでたたずんでいます。
釣果は・・ワカサギはとっても少なくて2人で100匹ぐらい。これは最低記録です。そしてカレイは専門で釣るとたぶんいくらでも釣れますが、手のひら大の唐揚げサイズなのでそこそこに。
外道、厄介者ウグイ。それもこのときはダブルヒット・・何度も大きいやつが掛かって暴れ、隣の仕掛けも巻き込んでぐちゃぐちゃにされました。老眼のボクとM名人には細くて小さくて針のいっぱいついているワカサギ仕掛けの絡み外しは一苦労。笑うしかありません・・・ホント秋の大雨から多くの釣りは厳しい状況です。温暖化はともかく、これも自然の摂理なのでしょうね。
寒~いこの冬は湖の氷結も早く、能取湖も安心して氷の上に乗ることができました。今年初の氷上釣り。これはもはや遊びということだけでなく、ロッジ風景画の食材調達のための「漁」です。
最初に開けた穴では全く釣れなかったので、次にちょっと深いところでテントを立て、暖かい中で本腰を入れました。凄いのは氷点下10℃以下なのに一日中外で立って釣りしているおっちゃんたち!尊敬。群れが来るか、あるいは寄せられるかが勝負のこの釣りでは、釣れるときはホント入れ食い、釣れないときは1時間以上何も無し、の状況。今回は最初の2時間ぐらいで一気に釣って、あとは仕掛けを替えてコマイ狙い。これがまったくのスカ・・ゼロ。なんでだかわからないけど、チカは釣れたからまあいいかっ。
釣ってきたのは約200匹。これぐらいにしておかないと捌くのが大変。(これでだけでも2時間・・)あとは醤油とみりんと酒に漬けて干して出来上がり。これを焼いてお出しします。冬も美味しい楽しい北海道、楽しんでください。
オシンコシンを久しぶりに撮影。(といってもコンパクトデジカメですが・・)すでに半分凍っていて真冬の様相。そしてここまで上る階段はただの氷の斜面になっていました・・転倒注意!
今日は知床方面レギュラーコースヘのスノーシューツアー。自然センターから男の涙を目指します。今は意外に積雪が少なく、例年隠れていることもある倒木更新の切り株があちこちに見えていました。昔はこんな太い木がジャングルのように生い茂っていたんだろうなと想像。
男の涙はまだ厚さは薄いですが、ほぼ氷爆。
その先の象の鼻間にある、特に原生林の輪廻を感じる場所。立ち枯れした木がトーテムポールのように生えています。
フレペの滝展望台からは知床連山が一望!天気予報も良い方に外れて絶景でした。
滝の氷の造形も今年も見事!そしてあと1~2週間で流氷が来るのではないかと期待です。
藻琴山へのスノーシューツアーの予定が悪天候のため、ずっと行きたかった北根室ランチウェイのモアン山コースに変更。中標津からFさんも参加し大阪のOさんと3人で誰もいない雪原を歩き始めます。
ここが特に素晴らしいのは個人の牧場の真ん中を歩かせてくれること。これは日本ではとても先進的でコースを作った方々の志の高さが伺えます。ときにはこんなちょっとしたアドベンチャーもあり。
小川を渡ることも何度かあります。(腰、引けてますよ~)
牛が出られないように、しかし人が通れるように、ということでこんな「乗り越え」も随所にあり。Fさんはスノーシューを履いた足がうまく上がらずフリーズしています(笑)
丘を登って一気降り!これがフワフワと、とても楽しいのです!
風をしのげる沢筋で昼食。
見かけるといつも転んであたふたしているFさん。後ろに転び、前に転び、斜面を滑り落ち・・マジ爆笑。
目指す山頂へ。
振り向くと歩いてきた足あとが丘の向こうまでずっと続いています。
モアン山山頂。この山の下を通った方はわかると思いますが、でっかい「牛」の文字が書いてある山です。格子状防風林が続く広大な根釧原野を見渡す展望。これぞ北海道!
帰りはちょっと迷ったけど無事帰着。歩行時間およそ2時間半。ちょうどいい長さ。北海道でもここでしか味わえない広大な牧場の真ん中を歩ける開放感。これは他にはちょっとない素晴らしさ。これからも行きたいとおもいます。
清里産のそば粉で私の手打ちした年越しそばを食べてしばし酒盛りの後、無風、氷点下6℃の中、新年0時の時報を聞きつつ暗闇の中を恒例の来運神社へ初詣。
今年も神社の中にいる方々に手を合わせ・?お神酒をもらいおみくじを引きました。しかし毎年目に見えて人が少なくなってきています・・マズイよなぁ~過疎・・
斜里岳から昇る初日の出。これだけの晴天の元日は久しぶり。今年も楽しく過ごせますように!
今年のおせちは釣ったサケのイクラもしっかりあります。
スノーシューを履き、3年ぶりに一本の白樺へ。木の高さ、太さが1.5倍ぐらいになっていました。時間の経過を実感。
そこから斜里岳へ向かい一気降り。爽快
。
川筋には少ないながらもオオワシ、オジロワシが佇んでいて、時折「クワックワックワッ」と鳴いています。やはりデカイ。
帰路、家の近くでYさんがエゾフクロウを見つけました!福を呼ぶフクロウ。今年もいいことありそう!
夕焼けが見事でした。皆さん今年もよろしくお願いいたします。