少し離れた場所で

強い南風が一日中吹き気温も急上昇。こういう日は釣りは苦戦することが多いのでいつもの場所からしばらく歩いたところで竿を振ってみました。頭上を飛ぶハクチョウの声もそろそろ聞き納めかも。

魚の写真をいつも載せているので「そんなに釣れるんだ~」と思うかもしれませんが、この魚は昼から夕方までやって釣った貴重な一匹。ごくたま~に2桁釣れるときもあるけどたいがい0~3匹です。たぶんこのぐらいの釣果が自然のフィールドでのルアー・フライフィッシングに対するモチベーションが続くのかも。この時はもしかしたらあの落ち葉のたまったところにエサの虫も集まっているかも・・と思い、狙って釣れたいい型(55センチ)なので1匹でも大満足。可愛い顔のメスなのに鋭い歯でフライが破損。美しいバラにはトゲがある・・

水内際には立派な角の雄鹿の亡骸。周りを見渡すとオジロワシやキツネ、タヌキ、そしてカラスの命をつなぐ役割をはたしていました。

浮かび上がる斜里岳

どうゆう条件で、なのかはよくわからないけど、日没直後、新雪をまとった斜里岳が深い青の空と暗くなる大地に白く浮かび上がりました。ここに住んで毎日斜里岳を眺めていてもめったにない光景。無音の世界と相まって神々しさが際立ちました。・・そして先ほど全国に非常事態宣言・・それも北海道は特定警戒都道府県。外出は控えろ、県をまたいだような移動は特にするな、ということで、私ら旅行者の方の利用がすべてである家族経営の宿泊業やガイド業はしばらく営業すらままならない状況となりました。新規の予約はもちろん来ないでしょうし、今いただいている予約も少なくとも5月いっぱいぐらいはおそらくキャンセルとなると思われます。というか感染防止の観点から、そして道義的にも泊まることも泊まっていただくことも控えなければならなくなったと考えています。補償云々はもちろんですが、それ以前に人の命に係わることなので今回ばかりは仕方ありません。ここで無理をして営業し、もし感染を拡大する原因となってしまったら、そしてそのことで他の人の命が失われることになってしまったら社会的責任はもちろん人間として生涯大きな後悔を背負っていかねばなりません。・・・ここ数日ずっとそんなことばかり考えていました。人生ってホントいろいろなことがあるものですね。しかしこのような時間も感染防止に万全の対策をしつつ耐え忍び、しかし楽しく過ごすことだけは心がけていきたいと思います。

人に厳しい

北風が強くて波があり「今日は釣れるぞ!」と期待して出陣。寒さのことなんかあまり考えていません・・冷え切るまでは・・

今日も20分に一匹のパターン。アメマスの次に釣れてきたのは25センチの可愛いサクラマス。小桜といったサイズ。

次にニジマス。さすが力持ち、40センチほどなのに良い引きをしてくれました。少し体が暖まったかな・・

そして再びアメマスを数匹ポツポツと。ニジマスと間違うほどの弾丸体型のパワフルなやつとまだちょっと痩せていてクネクネするやつとアメマスは個性豊かです。

あとウグイとヒメマスを釣れば五目釣り達成だったけど途中から吹雪となりネットやロッドのガイドは凍り付き、人間も手足の感覚が無くなってきたので早めに終了。こんな天気だから虫も出ず、ライズも無かったけど魚が定期的に回ってくるのは良くわかりました。でもそんな回遊が毎日あるわけでもないというところがアナログで面白いのです。

視点を変えて

暗く北風が吹きすさび、昼ですら氷点下の今日は12月中旬の天候のよう。虫も出ず汗も出ないこういう日は外の肉体労働の適日。前からやろうと思っていた別棟横に積んであった建材を物置に片付けたのですが、物置からの風景って意識したことないな、とキャンプ用の椅子に座りしばしボケッとしていると前をキツネが歩いていたり白鳥が飛んでいったりとなんかいい感じ。やはり外で自然を感じているのが自分には一番いい時間だと再認識しました。

湖の自然

湖畔の樹々には野鳥が多く、今日はヤマゲラのつがい(に、なろうとしている?)をしっかり見ることができました。

これだけ晴天で波が無いとやはり苦戦・・6時間の釣りの中で釣れたのは16時ごろの15分間にパタパタッと3匹。小さな群れが来たみたい。

なごみ系トラウト、アメマス。

オスプレイ(ミサゴ)はこのあと見事なダイブでウグイを仕留めていました。その瞬間を撮りたいのだけど難しい・・

夕暮れまで粘りましたが不発。やはり人に優しい日は釣りは厳しいと実感でした。

 

自然を見に行く

今日は晴天。気温は5℃以下と低いけど北海道らしい春を見に行こう!(自分の家からの風景が一番だけど・・)と網走方面へ。麦の畑では北へ帰る白鳥が100羽以上の群れとなり旅の準備中。

網走湖畔の野鳥探索路では福寿草が盛りでした。

咲き始めの水芭蕉。あまり有名ではないけど水芭蕉はこちらでは雑草状態。特に網走湖周辺は大群落となっています。

日当たりのよい場所では見頃のものもありましたが、おそらく1週間後ぐらいからが特に見事に見られそうです。

カラ類も美声で和ませてくれましたが、賑やかだったのはアカゲラのドラミング。音のよく響きそうな枯れて乾いた木を見つけてメスにアピールする超高速連打。

能取岬へも行ってみました。オホーツク海の向うには見事な知床の山々の連なり。ウチからとは違った方向からの眺めもまた見事。

絶壁の下の岩の上にはオオワシの幼鳥が一羽。仲間の多くは北へ行ってしまったのでしょう。なんか寂し気。

ウチの裏山(斜里岳)はやはりカッコイイ!先日の雪が山麓の樹木を白く染めてイケメンに磨きがかかりました。

日課

積雪がありました。ウチの近所は10センチほどですが、森の雪化粧は静けさを呼ぶよう。こういう日は釣れるのです。

2~3日に一度、午後から出陣する湖。ここで野生動物たちをみるのも楽しい日課。ハクチョウたちも次の暖気あたりで北へ向かいそうです。

釣り始めて30分、アタリがあり合わせるとかなり強い引き。

太ってはいなかったけどちょっと大型のアメマス58センチ。いまのところ今シーズンの最大魚。この直後、生け簀のように囲った石をクネクネと乗り越え湖へ帰還。「イワナは這って移動する」という話に納得です。

しかしこの魚の歯を触ってしまって・・なかなかの切れ味!痛えなぁ・・

上手く撮れない飛んでいるオジロワシ。昼間なのにエゾタヌキもいました。

今日は寒かった!凍り付くガイドを湖水で解かしながら竿を振ります。

42センチの弾丸ニジ。いい走りをしました。

今日はフライ・ルアー共そこそこ満足のいく釣果が得られ車に戻ると先の森に動くいくつもの大きな影。ぶつからないように帰ろうっと。

 

 

 

現実の大物、幻の大物

3密を避けて(というわけじゃないけど広~い湖にポツンと一人)M名人が「なんかデカい!」と、大物と格闘中!

上げたのは58センチのオスのニジマス。

やっぱりいるんですね、お見事!この少し前にボクも同じぐらいの大きさの銀ピカのメスのニジマスとしばらく格闘しましたがランディングのときにバレてしまい幻に(涙)・・今思うとつがいだったのかも・・

その後も30センチほどのチビニジ(ウグイのほうが重くてデカい)

アメマスとウグイが多数と今日は快釣でした。面白いのは今日はアメマスの型が全体的に一回り小さくなり、釣れる場所も特定の場所だけではなく広範囲に散らばっている感じでした。ウグイのライズも広範囲にあったからエサの水生昆虫が全体的に羽化しだしたのかな?また昨日のほうが波があり天気も悪く釣りにはいい条件だったけど今日のほうが釣れました。なんか釣りにはいい条件の日の次の日がより良く釣れる傾向があるかも・・水温や地温と同じく水の中にいる生き物には好条件が伝わるのに一日ほど時間がかかるのかもしれませんね。そんなことを考えながら帰路に着いたらエゾシカの飛び出し!急ブレーキ!・・あ~ビックリした。

ルアーとフライと

5分ほど先に着いたM名人がすでにアメマスをゲット。もう釣っちゃったの・・

幸先よくしばらくするとボクにもヒット。日を追って体型が良くなり引きもパワフルに。アメマスは50センチ前後が多いけど、「この引きはニジか?」と思うぐらいです。

昨日湖一番の有名ポイントで58のニジを上げている知床K氏のアメマス53。ここのシャロ―(浅場)には主に虫を食べにきているようでフライでは数が出ますが、ルアーでは大物の比率が多いようです。

M名人の上げた銀ピカ。これは何?ニジ?ヒメ?と思ってよく見たらパーマークがうっすっらとあり口が黒い・・ヒメマス体型のサクラマスでした。

ミサゴも連日見るようになりました。狙いを定めて急降下するも「あ~逃げちゃった」という嘆きが聞こえてきそうな空振りの連発。カラスに追われるオジロワシ、後ろの森にはキツツキたち、道路にはキタキツネやエゾシカと自然も一級のここは理想郷です。明日も行こうかな・・

 

不安定の中の一瞬の美

一昨日は珍しく雷が少し鳴り、昨日は虹。そして今日はアラレが降り毎日不安定な天候が続いています。しかしそんな状況の時は瞬間的に素晴らしい風景が見られることがあります。

今日はアラレの後、ちょっと強い日差しが射すと大地全体から蒸気が沸き上がりました。そのモヤが畑を走っています。幻想的な美しさにすぐに外に飛び出て撮影。しばし見惚れて「やっぱり北海道って素晴らしい!」と再認識したのでした。