氷の季節へ

昨日は暖かったので(といっても5℃ぐらい)屈斜路湖へ行ってみました。ウェダーを履き、膝ぐらいまで水の中に入っていると湖の北岸、南岸で水温がかなり違うのがわかります。また大きな湖では水温が下がるのは気温が下がってからしばらく時間がかかるので今は思ったより冷たくありません。晩秋は気温が低く水温が高い、初春は気温が高く水温が低いという感じです。しかし流入する小河川は気温の低下でたちまち冷えて両岸や中洲から凍結していきます。

湖岸ではしぶき氷が付き始めていました。12月の北海道なのに最盛期と同じぐらい釣り人が多いのには感心?呆れ?だけど釣果のほうはさっぱり・・でもきれいな氷やオオワシやキツネや鹿たちが見られただけでも良しとしますか・・

 

日本の両極端を知る

久しぶりの首都圏へ。季節の代わり目のため北海道も関東も天気が悪くて雨に濡れたり風に吹かれたりしました。その下界は雲の下。もうすぐ羽田というときの夕暮れに浮かび上がったのは富士山。B29もこの山を目標に飛んできたんだな、などど思っているとスマホのシャッター音が機内にあふれていました。

埼玉県の川越あたりを歩いているとワークマンが・・新聞で絶好調との記事を見ていたので入ってみたところ・・ビックリ!!あ~いつもの作業服ね、という定番品の棚の横にはこれってどこのアウトドアメーカーの服?と見紛うようなオリジナルのアウトドア系のウェアーが超低価格でずらり。カッパなどはゴアテックスではないものの、他のメーカーでもやっているオリジナルの防水透湿素材で耐水圧、透湿性まで数字で表されています。縫製も悪くないしデザインもそこそこ。(外しているのもあるけど・・)価格も有名アウトドアメーカーの価格の5分の一から10分の一だけどこれでホントに性能の差が少なければ、あるいはなければ、私たちはただのブランドロゴに何万円も余計に払っていることになります。(というかブランドとはそういうもののですね・・)そのうち買ってみて実際にアウトドアで使ってみようとおもいますが広告や戦略を練ってそちらの方面の人材を確保すればこの会社、面白いことになりそうです。

以前から行きたかったさいたま市の鉄道博物館(てっぱく)に行ってみました。日曜日ということもあって親子連れに大人気。これは日本を走った機関車第一号ですが、最近の新幹線までの展示、運転をはじめとする様々な体験、往年の食堂車のメニューなど5回は来ないと回れないような充実ぶり。鉄ちゃん、おそるべし!

管理釣り場にも2回行きました。神奈川の管理釣り場では惨敗・・こんなに釣れない釣り堀ってあるんだ・・と逆に感心しましたが、管理人さんにいろいろ聞いて釣れない理由も納得。(釣りに興味あってウチに来られた方にはお話ししますね)そこはアオサギだらけで、大物を捕まえても飲み込むことができないサギに笑えました。ここは埼玉の釣り堀。魚を狙う猫だらけで、水に落ちないように手を伸ばして死んだ魚を捕まえようとする猫たちに笑えました。でも一日中いろいろな釣り方でよく釣れて満足。

昨晩帰宅して今日。オホーツクは日差しが弱く、北風が強く気温も氷点下で極寒。実際に気温が低いのは1月と2月ですが、体感温度の平均では12月が一番寒く感じるでしょう。道路もアイスバーンになっていて転ばないようにスケートをしているように運転しています。

今回も人にもまれてスマホを見つつ満員電車に乗っていた昨日と見渡す限り誰もいなくて(オオワシは飛んでます)斜里岳を見ている今の状況がなんか楽しいです。

斜里岳を見ながら

今日は寒い!昼でも1℃しかなく、一日中北西の風が吹き荒れました。その中を宿の周りのお散歩コースの5キロをジョギング&ウォーキング。年末からのスノーシューツアーに備えて体作りをせねばなりません。斜里岳は一昨日までの暖気で雪はかなり解けましたが夕方は赤紫に染まり見事な山容。収穫がほぼ終了した畑は静かでキタキツネもせっせと食べ物を探していました。

そんな山を眺めつつ、酒でも飲んでいるとネットで注文しておいたルアーが到着。100年以上前に創業したアメリカの会社のルアーですが今の日本のルアーと比べるとやはり作りが昔だなぁ~というおおらかさです。しかしこのルアー、いつもの湖ではとても使いやすく一昨年は右側の一個のルアーのみでワンシーズンを釣り続け、多くのアメマス、ニジマス、サクラマス、ヒメマス、ウグイをゲットしてきました。他のルアーも牛に食べさせるほどありますが、気に入って使っているルアーはほんの数種類。「また買ったの!?」という女将のあきれ顔にも慣れてきました。こういう趣味ってそろえることも楽しいですよね~

最後の秋空

多摩川を案内してもらった東京のNさんと屈斜路湖へ。ボクはルアー、フライの二刀流。11月中旬とは思えない暖かさでまだまだ釣りができそうです。

ヒメマスをネットインするNさん。しかしボクも含めてニジマス、アメマスを釣った人は2日間一人も見かけませんでした。これは人為的プレッシャーが一番だとは思うけどなんか釣れません。湖の水がかなり暖かいのも原因かも。そして夕方から気温は急降下。昼間13℃だったのに今はマイナス4℃。寒さも続きそう。この秋はあまり良い釣果に恵まていないけど次は1月のワカサギかな・・

次の世代へ


宿近くの来運公園を流れる川に多くのサケが遡上してきています。この光景を見ると「北海道にホントに住んでいるんだなぁ~」と今でも感じています。この川いっぱいのサケもあと何日かで次の世代に命をつなぎ大地へ帰っていきます。

まずうっすらと

いつのまにかうっすらと雪が積もり、日中解けてを繰り返すようになってきました。こちらでは寒気は急にやってきてその日から一気に冬の気温になります。昼の今の温度も3℃。屋根のペンキ塗りは日を逸してしまいましたが薪割りや大工仕事などの重労働には汗もあまりかかず、虫も出ずいい気温。天気の悪い日は室内業務、良い日は屋外業務と山積みになっている宿とガイド関係の仕事をコツコツと楽しみながらやっている休館期間です。

道北イトウ釣行2019秋2

時折現れるブラックアイスバーンにヒヤヒヤしながら猿払へ。まずはエサヌカ。また来たよ道北!の風景。

長さと平らさで道の先が消えています。

川にはハクチョウがたたずみ、空にはオオワシ何羽も滑空していてのどかな風景。しかし天気が良いのは初日まで。といっても1時間後に小雨、その1時間後に日が射し、次にミゾレという感じでした。そしてひたすらフライやらルアーやらを投げ続けたのに2日間全く釣れず。たまに釣れている人もいましたがいったい何が違うの・・?。一番は場所ですが、それもいつも決まったところとは限らず季節、天候、水量、濁り、潮の満ち引き、人為的プレッシャーなどなどによって変わり、なおかつイトウの捕食スイッチが入らないとまず釣れません。その捕食スイッチがいつ入るのかそれを読めるようになるのはまだまだ先かな・・難しい・・

3日目、さすが名人!ほんの30分の間に大中小の3連続ヒット。これだからイトウはわかりません。

そしてボクは降りしきる雪の中、なんとか一匹!とねばったものの・・・虚しさと悔しさ、そして雪の冷たさで心折れましたが、こんな北海道の大自然の中で釣りができてそれだけでも幸せじゃん!?と自分を励まし、雪の中、飛び出すシカを避けながら途中、温泉で体と心をほぐしつつ300キロ5時間の帰途につきました。

浜頓別のトシカさんでは少しダイエットした名犬コハルにも会えたし、いい旅でした。

 

 

 

史跡と食を堪能

ボロすぎて崩れ落ちそうだった別海町の旧奥行臼駅逓所(おくゆきうすえきていしょ)。何年もかけて修復され、今年から公開されていたのですが今日が今シーズン最後の開館日ということもあって厚岸での食と合わせて行ってきました。たぶん新築するより5~10倍はかかっているであろうと思われる修復費用。一度完全に解体し使えそうな柱や壁、ガラスなどはすべて使っての復元。素晴らしいのは宮大工がやったであろう一本の柱でも使える部分と新しくする部分の継ぎ方、見事な屋根の柾葺。使える部分はあくまでも使うという、もう執念を感じました。解説員の方もとても詳しく丁寧に長い時間をかけてくれて感激です。おすすめ!

駅逓の少し先には50年ぐらい前に使っていた車両がひっそりと展示されていました。丸いのはターンテーブルかな・・?

ここが旧奥行臼駅。斜めに撮ったのではありません。電柱と駅の看板など全体的に傾いているのです。貴重な駅舎もかなり痛んでいて文化遺産として残すために早めの修理を!かなり価値もあるし使い方によっては人も呼べると思いますよ。

そして厚岸の道の駅でカキづくし。なんで今までカキが嫌いだったのだろう、と今も感じるほど美味い!!

蒸しガキに生ガキ、

カキピザにカキパスタまでいただきました。女将は厚岸のウイスキーも堪能・・あっしー君のボクは飲めません・・昨年からシーズンの終わりは厚岸のカキを堪能する!ということで駅逓とともに至福の一日でした。

おまけ・・ソフトクリームも美味しく、厚岸湾を風景が美味しさをさらに引き立ててくれました。ごちそうさまでした!

 

阿寒の一面

道東旅人宿の会の総会のため再び阿寒湖へ(釣りじゃないよ・・)。久しぶりに津別町の相生道の駅のクマ焼きが食べたくなり少し遠回り。味は普通のたい焼きと同じだけどヒグマだシロクマだと数種類のネーミングに少しひねりがあります。閑散期のため作り置きしてあるものを売っていたけどやっぱり作りたてが食べたいなぁ‥そして旧駅舎はカフェになっていました。

道東旅人宿の会のスタンプを集めてくれた旅人さんに当たるプレゼントの抽選会。もちろん超アナログで厳正な抽選です。(皆でくじのように引く)年々人気が出ているのでハズレも多くなってしまいました。当たらなかった方、ゴメンナサイ・

阿寒湖畔はレジャーランドでした!ホテル近くのボッケ散策路にあるカムイルミナというプロジェクションマッピングによるアイヌ民族の物語のミニシアターをぬかびらYHの塩崎さんと鑑賞。これをけっこうな音量で暗闇の森の中のネットに映したり

樹木に映したり

ボッケ(どろどろした泥の下から蒸気が出ているところ)から立ち上る湯気に光線をあてて演出したり、ガイドツアーでは光るステックを参加者に持たせて一緒に地面を小突いたりと、阿寒の森ではこんなことをやっているんだ!・・とビックリ・・知床では動物にストレスを与えるからナイトツアーは控えめにしようとか言っているのに場所が変われば基準も変わるものです。しかし知床や大雪のように原始の自然を見に来る、という旅行者は少ないようだし(本当は阿寒の原始の自然は素晴らしい!)多数派である一般の観光客を喜ばせるような工夫と設備を作る予算、そして国立公園の散策路にこれだけの仕掛けを作る許可をとる力には感心しますし参考になります。(阿寒湖の周りはすべて私有地だからかな・?)阿寒湖は釣りに関しても死んだワカサギを撒いてニジマスなどを寄せてルアーやフライで釣らせていたり撒きエサを飛ばしてエサ釣りをしていたりと来る釣り人も独自路線の方が散見されます。しかし先週と今回泊まった2つのホテルも5年ぐらい前より中国系の方もかなり静かになってきて旅の仕方が伝わってきているなと感心しました。料理の質も上がっていて滞在もおおむね快適。そしてどこでも一番の難問でお金に結び付きづらい「自然の良さを伝える」というソフト的サービスがいかに難しいかを考えさせられる阿寒湖でした。

 

 

最後まで使う

25年前、WILD-1高崎店に勤めていたとき、中禅寺湖での釣りのために買ったアングラーズハウスのネオプレーンウェダー。150日以上は使ったでしょう。ソールを張替え、穴を開けては直し、劣化し染みてきては直しを繰り返して使っていたのですが、阿寒湖にて修理箇所がさらに大きく破損、ダダ洩れしてついに廃棄することにしました。このウェダー、ホントに品質が良く最近発売になったものと同等以上の耐久性と使い心地だったと思います。ウェダーって基本は進化していないですね。ネオプレーンってやはり劣化するしもともと丈夫な素材ではないので藪こぎなどにも弱いのです。近い将来、違う素材や構造で暖かく丈夫なウェダーが出てこないものかと期待していますがどうでしょう?自分で作ろうかな・・?