急に寒くなったり少し暑くなったりして秋が進んでいます。斜里岳も緑の山容から紅葉の茶色に見えてきました。朝晩は5℃になったり昼は25℃もあったりと着るものが難しいですがあとひと月は快適な季節が続きます。
カテゴリー: 自然
北風の後
網走の鱒浦漁港の赤灯台周辺。一昨日からの北風の嵐の影響で海がまだかなり荒れていて波が防波堤を超えてしぶきをあげています。波の高さは3mはあり、海から10キロ離れたウチにも波の音がゴォ~と聞こえてきています。そして海がこのように荒れ、ハマナスの実が色づいてくると秋が来たと実感。気温も昼間でも18℃ぐらいと快適です。
午後からは晴れてきて夕方は斜里岳の雲もとれました。(山登りに行った美瑛のご一行は山頂からの展望、きいたかなぁ・・)
天の川の位置もかなり変わってきました。今晩は中心方向が曇っていたので宿も入れて撮影。誘導灯の弱い光でも星を撮ろうとセットするとこんなに明るくなってしまうことがわかりました。明日からは月が夜中まで沈まないので星の撮影はしばしお休み。次回は明るい誘導灯をなんとか暗めにして撮ってみたいと思います。でもこのときの気温は5℃!寒くなるのが急なのです・・
荒天に冷や汗
釣れない原因その1
今日は全く釣れません。手前に「もうすぐ川に上るぞっ」っていうカラフトマスのよろよろしたやつが何匹がいただけ。そしてM名人が叫びました。「クジラじゃねぇ?!」・・定置網の先を良くみると黒い大型動物がいくつも背中とヒレを見せています。「イルカの群れだ!」これじゃぁさらに釣れないわ・・帰宅。
今日は最高の星空!地平線に沈むのがわかるほどかなりくっきりみえる天の川。
カシオペアとアンドロメダ銀河と天の川。やっぱり何度見てもいいですね。
外灯が明るいけど北極星を撮ってみました。30秒シャッターを開けているので拡大すると星々が少し動いているのがわかりますが、ほぼ中心の北極星の動きはほんの少しなのでさすがに流れたようには写りません。右と左の両端の星はしっかり動いています。昨日のワクチン接種で腕が痛かったうえに釣れなくて心折れたけど、帰宅して星々の出迎えに心癒されました。
カシオペアとアンドロメダ
カムイミンタラへ
毎年恒例の登山だった大雪山。諸事情が重なりこの2年ほど行けなかったけど今年こそは!と行ってきました。目指すはまず黒岳。ロープウェイ、リフトと乗り継ぎ雲海の上に広がる山並みを目指します。
こんな木と岩の階段を1時間15分、大汗をかきながらひたすら登り。ここ数年不調の膝の痛みが極力出ないように、とにかく意識してMAXの半分ぐらいの速度で丁寧に足を置く場所を決めながら小股でゆっくりと歩きます。(疲れてくると特に下りで両膝が激痛で曲げられなくるのです・・)
突然視界いっぱいに広がる大雪の山々。(たいせつ、ではありません。だいせつ、です)ここ黒岳山頂からの風景は大雪山の大きさとアイヌ語でカムイミンタラの意味である「神々の遊ぶ庭」を一番手軽に感じられる場所でしょう。牛歩戦術で膝は大丈夫そうなのでこの目の前にひろがる御鉢平と言われる巨大な噴火口を時計回りに一周することにしました。
少し歩くと御鉢平から流れる川を渡ります。水は少なく靴底が濡れるぐらい。そしてこの景色、ニュージーランドやアラスカの川とそっくり。高い樹木も無く、雪や氷河で削られた地形だからでしょう。
大雪山で登山ガイドを始めたころ、最初に覚えた懐かしいアオノツガザクラ。高山植物は雪渓が解けた順に咲くので雪の多いところは紅葉と花が一緒に見られます。
スポット的に秋の色どりが現れます。
登ったり下りたり、大汗かいたり風で一気に冷えたりと服を着たり脱いだりが忙しい。気温は6℃~12℃で朝は霜が降りたとのこと。雪渓もかなり残っていて、これだと解けきらずに新雪が積もるでしょう。
北海岳や松田岳といったピークを越え、黒岳から見た反対側正面へ。後ろには最高峰の旭岳の山頂に登山者も見えました。あとは左側の稜線を歩いていきます。
間宮岳から見る「パンダの雪渓」・?パンダというよりニコチャンマーク?
苦労の後がうかがえる登山道整備。話に聞いていた工法です。斜里岳に応用できるか・?合わないか・?
黒岳にさえ登ってしまえば、あとはアップダウンのあるロングトレイル。疲れはあるけど独特の広大な風景に気持ちが良すぎて頭の中は至福です。
キキョウもあちこちに咲いていました。
白いところ、茶色いところ、黒いところ、黄色いところと大地の色も多様。不思議な稜線歩きです。
無事一周して戻ってきた黒岳ではナキウサギがカメラに収まってくれました。最後の下りも整骨院の石井先生からの遺言のようになってしまった教えの歩き方で膝の痛みも少なく無事下山。朝6時に出発して16時に下山という今回のテーマでもある「少しでも長く山の上にいる」ということも達成できました。登山を始めた方にはウチの近所の西別岳や藻琴山、そしてちょっと遠いけどここ黒岳はイチオシです。天気の良いときに登ることが必須ですが、黒岳にまず登ってみると大雪山とはどんな山かを感じ取れるでしょう。そして慣れたら、あるいは元気があったら是非「御鉢平一周」をしてみてください。他にも大雪山はいろいろなルートや沼巡りもあり長~く楽しめると思います。そして中級者以上になったらもちろん斜里岳にもチャレンジを!
山から帰ると
サケ初物
昨日、痛恨のバラシを続けた後、今シーズン初のサケが釣れたので帰宅後、嬉しくてビールやらワインやら飲んで酔っ払い横になったら朝になっていました・・昨日も天気が不安定で雷と雨が接近!濡れた体で海でカーボンの釣り竿を持って立っているのは人間避雷針・・他の釣り師も一斉に避難。30分後、誰もいない海に戻ってくるときれいな2重の虹が出ていました。
沖合で魚が跳ねていたのでできるだけ遠投し、沖に向かう流れ込む川の流れに乗せて糸を少しずつ出して70メートルぐらい沖で誘い、思い通りに釣れた一匹。今回掛けた魚はすべてこの釣り方だったのでシーズン初期の沖合にいる昼間のサケには効きそうです。課題は寄せてくるときのバラシの多さ。周りの釣り人に迷惑をかけないように強引な寄せが必要なので針やラインも含めたタックルの強化も必要でしょう。今日も行こうかな!
休日です
先日、知床半島方面の空に赤い虹がでました。これも不安定な天候が作る一瞬の造形。
今日から6日間ほど休館。久しぶりに大雪山に行こうとしたけど山の上は天気が悪い予報なので延期しました。そして夕方、食材調達のための出漁。今年のカラフトマスは極端に少ない魚影で実は木曜日にボウズ食らっています・・そのため今日は帰り間際に連続ゲットできてホッと一安心。オスの大物ですがさすがに少しセッパリになってきました。切り身として宿の料理に使えるのはこのぐらいまでかな・・
日没も日に日に早くなってきています。この時は18時。天に続く道はすっかり有名になり車やバイクがひっきりなしに通っていました。さて明日はどうしようかな・・