対決!オコジョorイイズナ

昨日の獲物を干しました。前回は見事に網を食い破られ、一匹残らずオコジョ&キタキツネ連合のご馳走となってしまいましたが、今回は自作のオコジョ返しを装着。なおかつ・・

ホームセンターでネズミ捕りを購入し足跡のあったところに仕掛けました。さてうまくいくか・・ネズミが入ったりして・・オコジョとかじゃ駆除するわけにいかないので遠くに放してくるつもりです。

今日の斜里岳の夕映えは見事。快晴の空に少し赤く染まっていました。

日没もなかなか。ここでの生活もちょうど20年となりましたがいつ見てもなんか現実離れしている気がします。

最後の仕入れ・湖編

何日か冷え込んだので氷も水浸しになっていなくて大丈夫だろう、と思い付き今シーズン最後のワカサギ仕入れにお気に入りの網走湖、女満別側へ行きました。ここは広くて静かで、森があっていいのです。

釣りでもあるけどあくまでも仕入れ。数を釣るのに集中していますが、テントのすぐそばでオジロワシの鳴き声がしたので顔を出すと氷上でじっとしていました。たぶん釣りのおこぼれを狙っているのでしょう。オオワシも多く、クマゲラやヤマゲラの声も響いていました。

釣りのほうは一日中渋かった・・誘って待ってを3回繰り返して一匹釣れる程度。それでも甘露煮100人分ぐらいは釣れたかな、という釣果でした。ここのワカサギ釣りは3月11日で終了とのこと。これから約1か月間がなかなか釣りも厳しい季節なので大工仕事や片付けなどに励みたいと思います。

 

 

つるんとした裏摩周

裏摩周へスノーシューハイキング。入口に停まっている車も多く、人も多そうなのでつぼ足で行くか!と歩き出すと”ズボッ”・・暖気と寒気の波状攻撃でクラスト、日本的に言うとモナカ状態になっています。すぐにスノーシュー装着。

チャッチャと1時間歩いて展望台着。台、といっても展望台が撤去されていてすっかりこんもりした大地になっていました。この状況を見たかったのです。展望台はこの春から工事に入り夏までかかって作り直される予定とのこと。どうやら雪が解けても今シーズンは清里峠から通行止めになるらしく、しばらくは行けないようです。でもその分、ちゃんとした展望台を作ってほしいものです。

ウチの裏山、斜里岳。こっちから見ると横長に見えます。

摩周湖は先週より少し解けて6割の氷結といったところ。薄氷の透明なところも多く次の暖気でかなり解けるでしょう。車の音もしない、雪と氷と青空の下の摩周湖はやはり素晴らしいです。

 

 

デスクワークの一日

昨日の最高気温は13℃晴れ。今日はマイナス7℃吹雪・・朝までプラスだったのに一気に下がって昨日との気温差は同じお昼で20℃・・Tシャツになったりダウンを着たりと、そんな北海道らしい生活です。今日は一日中デスクワーク。電話をしたりメールをしたり考え込んだり印刷したり・・最近よくサラリーマン時代を思い出します。コロナのせいかな・・これからも宿業主体にやりたいことやらねばならぬこともいっぱいで体が2つ欲しいですが、着実に一つずつ進んでいきますよ~!

流氷ふたたび

一昨日、猛吹雪が収まったあとの風の芸術、風紋。

タラの干場を見て今日は日本酒だな・・などと考えつつ、ふたたび流氷が押し寄せたので行ってきました。

流氷蜃気楼ちょっと手前という感じの浮かび上がる沖合の流氷。ほとんどの人は気がつかないと思いますが、暖気が入ったときに見られるこの様子は不思議な光景。これが見られただけでもラッキーでした。

強い日差しで青く光るところを探すのも楽しいです。

広い風景を見渡したくて道路脇の高い所に登ってみました。南風で段々と流氷が緩んでいます。このあたりの流氷はもう明日には沖合にさようならになるでしょう。

干してあったワカサギがやられた!(涙・怒!)キツネの足跡が多く残っていたけど真犯人はわかっている!

この穴の開け方はオコジョかイイズナだ!油断してオコジョ返しの装着を怠ったのが失敗・・悔しいのは買ったばかりの新品の網を破かれたこと。たぶん木登りの得意な奴らが上からやってきて網を食い破り、ワカサギを食べるだけ食べて残りは運んだか落としたのでしょう。その残りをキツネが持っていった・・そんなシナリオかと・・そしてワカサギを釣ってきてくれた大分のKさん、一匹残らず奴らのエサになってしまいました・・ゆるしてくださいね・・

 

スノーシューツアー後半

今シーズンは2月中旬から2週間ほどの営業。短いながらも充実したツアーができました。行き先は主に知床方面と藻琴山。やはり北海道の風景と自然を満喫するのにまず、満足度の高いこの2カ所はおすすめです。

知床にあるエゾシカファームのオス鹿の亡骸もおおかた食べ尽くされましたがキタキツネが「残りは俺のもんだ!」という顔つきでしゃぶっていました。

今シーズンは一番冷えるとされる2月上旬より下旬のほうが寒い!藻琴山は氷点下10℃以下で風がある極寒の日が多かったです。

山頂直下の皆さんがコケる斜面。お約束のようにAさんが見せてくれました・・

そして爽快のパウダースノー大斜面の一気降り。これほどスノーシューの楽しさと威力を味わえる場所ってなかなかないんじゃないかな。

極寒、伝わるでしょうか・でも太陽さんが射すと体感温度は一気に上がります。そしてこの斜面を少しづつ上がっていく充実感。無雪期の登山道は雪面の1.5m下です。

稜線から藻琴山山頂を望む。美しさに言葉を失います。

冷えこんだときの雪はすべてが結晶化し雪印に。いったいいくつあるんだろう・・

何日か吹き荒れた強い南風で遥か遠くに行ってしまった流氷。もうさようならかと思っていたけど少しづつ戻ってきていました。対岸には能取岬が蜃気楼のように海上に浮かぶ島に見えます。

オオワシたちも北風が崖に当たって作る上昇気流にのって見た目はゆったりと、でも本心はたぶん一生懸命に食べ物を探しています。

久しぶりにポンホロ沼に行きました。”ポン”は小さい、”ホロ”は大きいの意味。雪解け時には大きな沼に、夏までには小さくなり乾いてしまうカエル天国の沼。もちろん今は雪原。ツアー客の少ない今年は踏み跡さえもありません。静寂の深い森を感じるならここでしょう。

沼からの帰路は知床横断道路を歩いてきました。ずっと続く足跡を振り返るといつも「人間の足もやるじゃない!」と感じます。

しっかり歩いた次の日は屈斜路湖のフロストフラワーへ。新しく張った氷の上に花が咲いたように水蒸気が結晶化し、氷の花が咲いています。上ってきた藻琴山を湖面から見上げるのも感慨深いものです。

御神渡りもしっかりできていました。春と秋に釣りで通うこの場所も違った季節は別の表情。

御神渡りの横に寝てみました。もちろん氷が割れないか、よ~く観察してから。厚さは相当あり(おそらく30センチ以上)解けるのは遅そうです。

川湯のそば道楽。ここのお蕎麦屋さんのコスパとテイストにファンが多いのもうなづけます。素晴らしい!

摩周湖は結氷寸前。光の反射していない湖面の一部が波立っていたけど次の日には全面結氷しそう。毎年凍るわけでないので相対的にこの冬は寒かったということでしょう。

徐々に戻ってくる流氷。男の涙の湾の上は冷たい風が吹き抜け涙がでます。一同泣きながら撮影。

知床連山は見えなったものの象の鼻からの流氷は開氷面とのコントラストがすばらしく、また帯状につぎつぎにやって来る氷がいい感じでした。

何度来ても絶景の藻琴山。斜里岳、知床連山、流氷のオホーツク海、屈斜路湖、雄阿寒、雌阿寒の山、網走湖に能取湖、そして大雪山まで展望できました。つまり東北海道全部・・北海道ってホント素晴らしい!

山頂直下のダケカンバの樹氷も発達。迫力です。

雌阿寒、雄阿寒の山々と上から見る屈斜路湖。そろそろ登ろうかな。

北風が吹いたり、南風が吹いたり。エビの尻尾が両側にできていました。

今シーズンの冬の宿業とツアーは終了しましたが、こちらの生活と自然を発信していきます。GWから営業再開します。そのころの一番の見どころは知床峠の周辺、羅臼湖とあちこちの水芭蕉かな・・(知床横断道路道が開通していれば)是非おいでください。

 

 

知床は春?

天に続く道の海方向。流氷に続く道と言っていますが(ボクが勝手に)ここ数日の暖気と強い南風で流氷はまばら。気温も5℃もあり?、もう春なの?

エゾシカファームではオス鹿が命を落とし、無駄なく他の動物たちの栄養となっていました。

その上ではおよそ20羽ほどのワシたちがカラスの集団を恨めしそうに上から眺めています。

今日のツアーは開拓者コースを歩きました。数年ぶりだったのでコースが変わっていて、月日を感じました。

そのコースは良い方に変わっていて眺めの良い丘の上へも正式に行けるようになっていました。素晴らしい!

ハート形に抜けた流氷。よく見ると自然の4面白い造形の発見があります。

今日の流氷は手前に流れている氷、沖合に帯状残っている氷と、だいたいこんな感じでした。また北風で来てくれればうれしいです。

 

気温やばいぜ

この気温はヤバイ!いくらなんでも2月の中旬にオホーツクで12℃はないっしょ・・室内も暖房無しで24℃以上。少ない雪がますます解けてあちこち水たまりになっています。今(23時半)もまだ1℃。

塩そのものである融雪剤を多分に含んだ汚れ・・そんな汚れがいつまでもついているのがいたたまれないので洗車。こんな日は洗ってもドアや窓、ブレーキなども凍り付かないのでまさに洗車日和ではあります。

風もなく日差しは強く暑いので半袖になって洗車。今回の車は白なので洗ったあとは気持ちいい!5分も乗れば元通りなのだけど・・・でも高温の後には必ず低温がきて路面はテカテカに・・罠のようにあるツルツル路面に注意して運転せねば!

藻琴山へ

トレーニングと下見も兼ねて藻琴山へ。雪の少ない今年は樹氷はできていませんでした。しっかし強風で吹きっさらしのためやっぱりここは寒いわ!

しばし呼吸と筋肉は我慢、体は暑いけど極力汗をかかないようにジャケットの脇のベンチレーションを開けて換気したり、冷たい風を受ける顔はフードや帽子、耳当てなどを工夫しながら稜線へ。このあたりまで来るとウサギ天国。野生動物って強い!

ときおり来る霧の合間からの流氷。けっこう沖までびっしり。強風で回転模様は崩れているよう。

エビの尻尾の向うに目指す山頂。

振り向き、雪面の足跡を見るといつも感じる、人を含めた動物の手足の素晴らしさ。トレースはほとんどありませんでした。稜線沿いはいつものように踏み抜きそうなヤバイ雪庇が発達。・・ボケッとしてつい歩きやすいところを歩いていると、たまにストックが雪庇を突き抜けて肝を冷やします。

氷点下10℃での強風は久しぶり。上りは暑く、汗もかいているから歩みを止めるとある時間から急に冷えてきます。そのためジャケットやインナー、グローブの最適な使い方やどんな装備でどのように休憩すれば低体温症などの危険度が低いか、などを確認しながら歩きます。

たまには山頂で自撮り。最盛期なのに誰もいません・・まあそうだよな・・マスクなんてせず、ちょっと体を使って、だれもいない大パノラマを前にするといつも感激します。

この冬の屈斜路湖は全面しっかり結氷でした。この様子だと釣りができるまで解けるのはたぶん4月10日過ぎになりそうな予感。

さて一気降り。しかし雪が少なくて・・

たまに足を取られるような踏み抜き!これでハイマツなどに引っかかって転ぶと怪我するので慎重に。

降りるのはホント登りの半分の時間でした。

帰路は緑の湯でゆっくりしていたら、あまりにも見事な夕映えになったので車を停めていつもと違う角度で斜里岳を撮影。今日は充実しました。やはり体を動かすのはいいですね!

 

 

断面を書いてみたら・

最近ブログの更新、頻繁でなくてすみません。たまにトレーニングがてらスノーシューで宿の周りを歩いたり除雪するぐらいでずっと引きこもっています。体によくないなぁ・・今やっているのは雑誌の仕事。雑誌のライターさんが書いてくれた原稿の校正(3月27日全国発売予定の北海道生活に出ます)や今後、宿や町おこしのために使えそうな文などの作成。そこで今日は裏摩周展望台から見た摩周湖の断面を寸法の比率を忠実に下げて書いてみました。それで分かったこと!カルデラ湖はすり鉢状になっていて深いとよく言われるけど、湖の大きさからすると図のようにすり鉢ではなく浅いフライパンのよう。でも水深だけみると200m以上あるので人から見ると十分に深いですが・・また摩周岳の噴火口の中にはなぜ水が溜まらないのかな?と思っていたけど、もちろん水を通しやすい溶岩なのと噴火口の底でも摩周湖の湖面より20メートルも高いからという理由もありそう。それと真ん中のカムイシュ島って海底から鉛筆のように突き出ていると思っていたけど、実はそれほどでもなく湖底の麓は直径1キロぐらいあるということ。そして神の子池は摩周湖の湖面より75mに下にあり、水の成分は神の子池と全く同じではないけど、しみ込んだ湖水と外輪山にしみ込んだ水が混ざっているのではないか、ということ(そう願いたいけど検証は困難)・・こうやって絵を描いてみるとイメージつかめます。摩周湖の水も、そして海も地球的規模からみるとまるで薄皮のようなのですね。そんなことを考えていると自然の大きさと人間の小ささをますます実感してしまいます。