強い北風が昨日より吹き、またまた沖合に流氷が現れました。知床方面も再び接岸している様子。どうも名残惜しくて・・また見に行こうかな。
デザイン変更により販売好調の清里焼酎。そのデザインをしてくれたデザイナーさんたちと清里めぐり。まずは畑も牛もやっている澤田農場さんへ。なるほど!という説明を聞きながら牛舎を見学。どの業界も奥が深い!
自動運転のトラクターにも乗せてもらいました。GPSによる測量技術で誤差は数百メートルにつき2~3センチだとか!すごい精度と技術。これはすぐにでも農業のスタイルがかわりそう。
漬物製造のMK食品さんも見学。ザワークラウトも試食させてもらいました。胃腸にとっても良さそう。
昼食は秀峰庵さんのそば。とても洗練されたそばで、そばを自分で育て、粉を挽き、打つ、というスタイルだけでも素晴らしい!そして美味しい!これは石臼びきで粉をひいているところ。
焼酎工場の貯蔵庫にもいきました。樽って味ありますね。
私の主な担当は藻琴山ミニスノーシューツアー。氷点下8℃、強風という極寒のコンディションの中、皆さんがほっぺたを赤くして楽しいでいる姿を観るのは大好きです。大都会の人なのに結構強者!
昼食は清里のtokotokoさんが持ってきてくれてとても美味しいお弁当。(写真撮り忘れた)その後に川湯エコミュージアムの解説員さんにお世話になりアカエゾマツの森でショートハイキング。今回も業界の第一線で活躍している方たちともつながりもできて、とても有意義な時間をすごせました。この経験と人脈を町づくりと宿づくりに役立ていかねば!
去りゆく流氷とポカポカ昼寝。
氷船からエサ探し。そろそろ北へ帰るのかな。
埼玉のTさんのランチはトキシラズのルイベ!一休屋さんの芸術。ちなみにトキシラズとは春~夏と早い時期に捕れた、まだ卵や白子に栄養をとられていない脂ののったサケのことです。美味!
原生林ではクマゲラに会いました。森のあちこちではコンコンコンだけでなく、タララララッ~というドラミングも聞こえてきました。恋の季節の始まりです。
人にとっては絶景。キツネにとっては昼寝の寝床。
今年もイタヤカエデの樹液にありつけました。知床産メープルシロップ。
次の日は転勤で北海道から去ってしまうTさんとエトンビ山の軽・・?登山。自然林の中、徐々に斜度が増していく斜面を約2時間半、ひたすら登ります。この時期は雪の表面が締まっていて登りやすい!もし新雪だったら疲れと時間は倍かかっていたでしょう。
ルベス岳と同じく、途中にあった穴からは暖かい空気が出ていました。あちこちに地熱の高いところ、人知れずあるんですね~
上部のヤセてきた尾根を登ると、
写真では伝わりませんがオホーツクの大パノラマ。沖には流氷、歩き始めたところに停めた車、わが町清里、斜里、小清水、網走に知床。藻琴山に屈斜路湖まで見えました。
尾根を歩き、山頂へ。この日は斜里岳を西側から遠望。
次の日も快晴!今度は東側から斜里岳ルイベピークを目指します。ルイベピークとは以前そこで最高に(最低に)寒いおもいをしてルイベのようになってしまったので勝手に命名。まずは2時間、広くて気持ちのいいトドマツとダケカンバの自然林をゆったり登っていきます。
稜線に出ると正面には東斜里岳。その右側が本峰。北海道冬山の山岳景観。
目に入る風景は360度絶景。野付半島もまだ氷結中。
国後島の近さを実感。泊山、羅臼山。島の半分も見えていないけど佐渡島の2倍という大きな島。行ってみたい!
ルイベピークをすぎ、東斜里岳の手前、標高1200メートル付近まで行きました。暑くて背中汗だくだったり、寒くてプルプル震えたり、オオワシが上空を滑空していったり、クマゲラが鳴きながら飛んでいったり、今回も心に残るハイキングができました。
自然の猛威を今日ほどヤバイと感じたことはありません。網走湖でのワカサギ釣りガイドの後(たまにやっています)斜里町に入ったところで突然の猛吹雪!ホワイトアウトとなり、進むと停まっている車にぶつかりかも、停まると後ろからオカマを掘られるかも、という状況でアクセルを緩めたところ、右からの突風で凍結した路面を横に流され操舵不能に・・これは畑に落ちるな、と覚悟したらちょうどバス停で広くなった路側帯に滑り込みました。前方にはトラックが待避しておりこちらも待避。後続車が突っこんでこないようにと非常停止灯を付け、横転しそうに揺れる車の中で最悪の場合の対処を考えていると路側帯に入れない車も視界ゼロで次々にその場に停車。10分ぐらいじっと耐えて一瞬収まった風雪の間隙をぬって90度方向を変え清里へ向かい3キロほど走るとウソのように風が収まり視界が開けました。 しかし斜里駅で動かなくなってしまった汽車に乗っていた子供を迎えにいくため再び荒れ狂う暴風雪の斜里へ・・これは今になって考えると誤った判断だったのかもしれませんが(清里の親は迎えに行って危ない目に合いながらもなんとか帰宅した組と、駅前のホテルに子供を泊まらせた組にわかれた)斜里から清里への道はそこかしこで車が事故を起こし、吹き溜まりに突っ込み立ち往生し道路は次々に通行止めに。視界がきかず、風に飛ばされる危険を常に感じながら捕食者に追われる獲物のように右往左往し通常15分のところ、1時間半かかってようやく家に帰還しました。想像を超える速さの天候の激変、暴風雪とホワイトアウト。これらを避けられない状況のとき、いかに命をつなぐかを考えさせられた時間でした。
記録的な遅さでやってきた流氷を知床、男の涙から観る。おかげで晴天の毎日でツアーも最高。(流氷が来ると晴れが多くなるのです)
象の鼻から。広大な氷原と知床連山を岬まで展望するここは特にいい場所でしょう。
ちょっとキモイかもしれませんが、死んだエゾシカにありつくキタキツネ。豪盛な食事。
フレペの滝から知床連山。絶景ばかりです。
藻琴山も晴れました。雪も増えていて雪庇の発達が凄い!慎重にコース取りをして尾根を行きます。
山頂を撮影するカメラマンNさん。絵になっています。
帰りは北斜面の一気降り。ふかふかパウダースノー満喫!
ルベス岳へ向かうとオオワシがうまく上昇気流を捕まえていました。
ちょっと登って急に下る斜面。Yさん以外は腰、引けてます。
ルベス岳から見る野付半島。近くで見ても遠くで見ても素晴らしい自然景観の半島!行っていない方は是非!
そして斜里岳の雄姿。この右には流氷のオホーツク海、反対側は遠くに国後島、その間には知床の海別岳。藻琴山とはまた違う絶景です。
足元から転がっていった偏心した雪の玉がゆらゆらという芸術的軌跡を描いていきました。
右が登ってきたルベス岳。後ろの白い大地が海別岳。よく歩いたと自分たちに感心。
見事に決まったTさんの顔面制動。おかげ様で一同筋肉疲労に爆笑のおまけ付きでした。ありがとうございます!