3000キロの旅

埼玉へ帰省ついでに旅に出ました。料金の安さと乗船時間が10時間という短さ(小樽~新潟は16時間)から今回使った行きのフェリーは苫小牧~秋田便。何日かかけて関東まで旅をするにもちょうどいい距離です。朝、秋田港に着くとフェリー乗り場のすぐ横で釣り人多数発見。さっそく行ってみると・・

次々と釣れていたのは25センチほどのホッケ。北海道以外でも釣れるんだ。地元のおっちゃんの話だと釣れるようになったのはここ3年で、それまではいなかったとのこと。温暖化→北の魚はより北へ、ということばかりではなく、自然はアナログです。

見事な鳥海山。あまりにもキレイなのでもっと近くへ行こうと思ったら林道はどこもまだ積雪で通行止。まあ見て楽しむか・・

庄内地方には何ヶ所か即身仏が祀られていてその一つを見るためにやってきた山形県鶴岡市にある南岳寺。。もちろん写真は撮れませんが、即身仏とは徐々に食事を絶ち何年かかけて祈っている姿のまま成仏したお坊さんで、ミイラです。とても小さな仏様でしたが実際に見ると荘厳さを感じました。次はもっと勉强してから行こう。

日本海側山間部は凄い残雪。雪の壁。

山のほうはやはりまだ通行止め。

東北にも規模は小さいながら北海道のような直線道路がありました。恋人坂か・・恋に落ちるのか、恋が転げ落ちるのか・・

飯豊連峰(だったかな・?)体積の大きな山。昔、ちょっとだけ登って大鳥池のタキタロウを釣りに行ったことを思い出します。

会津若松の鶴ケ城。天守閣の中ではガイドさんがしっかり2時間も解説してくれました。(私一人だけだったのに)ちょうど幕末の展示をやっていて、大河ドラマ「八重の桜」の話や意外に知られていない歴代の城主のことなどとても面白かったです。

会津鉄道の駅名。登山口とか道場とか秘境感あります。

栃木の尚仁沢アウトドアフィールドの管理釣り場。写真では写っていないけど、木こり、池の造成、ハウスや家の改築、ドッグランやキャンプ場、設備までほとんど一人でやってしまうここの管理人さんは凄い!もちろん筋金入の釣りキチ。自然環境はとても良く、釣れる魚も大物が多く楽しめました。

埼玉は桜が満開。ヘラブナ釣りの人も多く、情緒ある関東の風景。(東北海道にはヘラブナはいません)

静岡方面に行くため首都高速道路を通ると久々の渋滞。都会だなぁ~そしてあんな車の多さであんな曲がりくねってトンネルの多い道を高速で走るなんて地方の人にはスリルを越えて恐ろしい。自分でも昔よく走っていたものだ。

富士山はやはり美しい。車で近くまで行ってみました。久しぶりに登りたくなってきた。

またまた釣り。今度は神奈川のY氏親子とうらたんざわ渓流釣り場という自然に近い状態の川でフライフィッシング。キレイな山奥の渓流で釣りをするのは最高です。ここもよく釣れました。

次の日は昨年嵐で断念した念願の丹沢山登山。予想通りの長~い階段登りは歩きづらく標高差も羅臼岳と同じぐらいあってけっこうキツかった。そしてこの日は26℃という気温は汗が出にくくなって氷点下の地より来た北海道人には充分猛暑・・そして杉林に囲まれて花粉症が最悪。鈍った体と相まって辛い登山となりました。

ヒルが多いことで知られる丹沢。まだいませんでしたが注意喚起、対処法は親切。

こちらとは桁違いの人数の登る丹沢。遭難も多いのでしょう、看板も気が利いています。

登山道周りは桜が満開。

まさに尾根道。両側は急斜面。落ちたらヤバイけど人の多さからかとても平らな土の道。

一番人気の塔ヶ岳山頂。確かにここは景色がいい。

さらに一時間ほど歩くと丹沢山山頂。百名山ですが、塔ヶ岳のほうが見晴らしも良く、高さはこの奥の蛭ヶ岳が高いのになんで百名山なのだろう・・?そして・・・ここは空がうるさい!いつもジェット機やヘリや軍用機が飛んでいて鳥の声や動物の動きを感じ取る感性が鈍ります。まあ仕方ないな・・そしてトレイルランニングの人が多く5人に一人ぐらい。登山者とはおおよそ棲み分けができているようだけど混んでいるときはトラブルも多そう。同じ百名山でも大雪山や斜里岳、雌阿寒岳、羅臼岳とはすべてが違います。ここは首都圏から至近で整備されたコースも多くていい山ですが、是非遠征して北海道の山々も楽しんでほしいです。素晴らしいですよ~!!

北海道への帰路、新潟へ向かう途中「日本一のモグラ駅」という新潟県境手前の群馬県の土合駅へ行ってみました。噂どおり凄い!薄暗い中、ずぅ~と下まで階段が続いています。おまけに横には染み出した水が小川になっている!

気温も低くなってゆき、途中には休むベンチも・・

階段は462段、標高差は70メートル。こりゃ登山ですな。

ホームは究極の殺風景。でも下り線だけで上り線は地上にあるから不思議。  次の日、新潟へ行ってみると・・フェリーが機関故障で急きょ欠航!海も荒れていてこれは八戸まで走っるしかない!と500キロ激走。北へ向かうとどんどん気温も低下。そして無事22時八戸発苫小牧行きに乗って朝、北海道へ上陸。

馴染みの風景。十勝です。

時間があったのでまたまたまた士幌町の釣り堀へ。雪の中、充分に楽しめました。

今回の旅の食はヘルシー志向。ここはアウトドアショップが並ぶようになった原宿のマクロビ志向の店ですが、さっぱりすっきりで弱った胃腸にはいいものでした。原宿も変わったなぁ・・俺の胃腸も変わったなぁ・・

感じたことも多数。本州の田舎の廃れ方は想像より進んでいました。特に首都圏から遠くない北関東の郊外は廃墟が目立ったように感じました。東北の郊外ももちろん廃れてきていますが、北関東は荒廃、東北は過疎という表現が適切かも。逆に福島は活気がありました。

また東京の原宿はずいぶん落ち着いた町になった様子。ここに店を構えたパタゴニア、ミレー、アークテクリクスなど多数のアウトドアメーカーも一番売上の見込めるアパレルに重点をおいていることがわかります。店員さんも若く見た目はほとんどがチャラ男のイケメンなのに接客態度もよく好印象。ただメーカーの品揃えも含めて皆アウトドアとは無縁で「フェス」のためのファッション、的な・・野山の中ではなく、都会の野外での活動する人々、そしてそのための服のような感じでした。ただし!!ファイントラックというメーカーの店の店員さんたちだけは違った。会社の作る機能追求の本物のアウトドアライフで使えるものを開発しているのに、店員さんも素晴らしい熱血漢のアウトドアマンたちなのになんで原宿なんだろう?という可笑しさ(失礼!)もありました。社長さんに聞いてみたいな・・

首都圏、人が集まるはずです。やっぱり物が多いから仕事も人も多い。政治の中心でもある。これらが相互作用でますます一極集中が進んでいるのでしょう。文化的な楽しみもあるし経済活動と仕事をするということに関しては首都圏はいいところだと感じました。ボクも首都圏で生活していたけど離れて遠くから見るとかえって良さもわかりますね。

今回の旅は車での走行が3000キロ。24万キロ走行のヴォクシーは悲鳴を上げていたけど自分の気持ちは心からの開放感を味わえました。心のままに放浪していたあの頃の気持ちと充実感を少し取り戻した感じです。行く先々で出会った人、旧交を温めた方々との交流などやはり旅はいいものです。

塗る!

2つあった2段ベッドの一つを解体した1号室。今回は天井も塗ってみました。上を向いて塗っていて、持っていたペンキを服の上にぶちまけたり、顔や頭に垂れたりと苦戦しましたが2日かけ2度塗りしていい色に仕上がりました。時間がかかったのはやはり段取り。カーテンの取り外しやマスキングに1日、1度目の塗装に5時間、2度めは2時間という感じ。この勢いで玄関も・・と思いましたがそろそろ遊ぼうかと思います。

 

山も春へ

月曜日より春の休館に入りました。よくお客さんに「休みはなにやっているの?」と聞かれますが、実はけっこう多忙で、まず会議。春と晩秋が北海道の観光関係者にとって時間のあるときなのでこの時期は意外にあります。そして大工仕事。宿のメンテナンスや改装もコスト的にできることは自分でやらねばならないので(というか、やりたいので)ホームセンターに通い、ネットで資材や塗料などを調達して一気に、ときにダラダラと月曜大工。それにこれからは薪集めと割り、そして一番大事な「遊び」もかかせません。そんな中、晴天の日の夕方はやはり風景を眺めて北海道を実感するのが日常の楽しみ。斜里岳と知床連山はハイマツやダケカンバ、ハンノキなどが剃り残しのヒゲのように雪面から枝を出してきて春を告げています。明後日からは一気に暖かくなる予報。もう暴風雪は来ないかな・・

 

快晴!ルベス岳

今年度スノーシューツアー最終日はルベス岳へ。快晴です!そしてまずお約束の「アリ地獄的斜面登攀」で一汗。

今日は山登りには暑い気温4℃。上着を脱いで青空と雪と樹木しか見えない斜面をひたすら登ります。

稜線に出ると野付半島がくっきり。まだ内湾の多くは凍結している様子。国後島の一部も望めました。

山頂手前。爽快!

そして今日も見られた流氷大回転!網走方面は沖合も普通の”海”でしたが知床方面は流氷はまだかなり残っています。でも南風が段々強くなってきてそろそろ終盤でしょう。

広い部屋へ

作り付けの2段ベットが2つあった1号室。上のベッドは「落ちる人がいたらヤバイなぁ・・」と何年か前からほとんど使っていなかったので、とりあえず窓近くの一つを解体、撤去しました。他のベッドを運び出し、カーテンやネジ留めしてあったハンガー掛けも取り外し、壁の塗装も行ないます。目線の構造物が無くなると9畳以上あるこの部屋もすいぶん大きく見えるようになるものですね。下にあった、折りたたみベッドを改造したシングルベッドもこれを機に処分。群馬のH氏に「ガタつくよ、このベッド」と指摘を受けて改造したのが懐かしいです。さてこれからの塗装のためのパテ埋めやマスキングが一仕事。まだしばらくかかりそうですが、「この宿は来る度にキレイになるね!」とお客さんに再び言ってもらうため春の休館中に楽しみながら少しづつやっていきたいと思います。

嵐の後

壮絶な嵐が来ました。家が壊れるんじゃないかというほどの爆風と大雨が12時間以上続き、気温も10℃以上となり一気に解けた雪と相まって洪水があちこちでおきました。ウチの近くの道路でも道路脇の側溝があふれんばかりになり一気に流れてこんな崖になってしまったところもあります。場所によっては床上浸水の被害も出ました。畑の雪も解けて低いところは沼のよう。そして凍ってワカサギ釣りでもやりたくなるほど・・秋に撒いた小麦もどうなるのか心配です。

夕方は台風一過のような斜里岳の夕映え。手前の畑は土が見えています。毎年あるとはいえ、こんな暴風雨はまっぴら。理想は災害が起きない程度の速さで春になってほしいものです。

ひたすら歩いて絶景へ

東斜里岳下ルイベピークへ。明るいダケカンバとトドマツの林の中をひたすら1時間半歩きます。雪もしまってきて歩きやすくなってきました。

目指すべきは右のピーク。左に東斜里岳がそびえています。この林を抜けると・・

国後島が見えてきます。

ピークからは大パノラマ。山頂も見えます。

国後島での流氷は島の東側に多く接岸していました。

稜線沿いにたまに見かける穴。少し暖かい空気が下に溜まっているのは火山活層の名残でしょうか・・

オホーツクの流氷をよく見てみるとやはり回転しているよう。これが広い面積の流氷を見るのは今シーズン最後かな・・

帰路のスピードの速いこと!3分の2ぐらいの時間で根北峠へ到着。あの風景を見るために今日もよく歩いた一日でした。

行ったり来たり

今日の流氷は先日の爆弾低気圧による南風の影響で遠いところは10キロぐらい離れていました。でも岸沿いにはかなり残っていて、かつ北風が吹いていたため少しづつ戻って来ている様子。海面も多く見えて流れる氷の撮影には好条件。

少し大きな獲物なのかオオワシ、オジロワシがお食事中。

象の鼻に付いた頃、北西から雪雲がみるみるやってきました。この後はちょっとした吹雪。さてまたさらに戻ってくるか、いつまで見られるか楽しみです。

山と海と

根北峠よりルベス岳へ。キタキツネの見送りです。

急斜面登攀訓練!?皆アリ地獄のようになってずり落ちています・・

登って下りての稜線歩き。

右は野付半島、国後島。左はオホーツク海。

山頂へ

昼食をとっていたらすっかり晴れ。ついています。

帰りはこんな感じ

次の日は上から見ていた野付半島へ。氷結した内湾は鹿の群れ。ここはオスばかり。言うならば男子校か・・女子校もありました。

外海側は国後島、爺々岳。接岸した流氷が白く見えました。

海に浮かぶ知床連山

ホント見事な風景。ウユニ塩湖と間違いそうです。まだ冬の野付半島を見ていない方は是非!

 

爆弾の後

ニュースでは大荒れと報道されていましたが、そのとおり一晩爆風でした。雪は吹き溜まりが凄く道路は当然通行止め。JRは不通、飛行機は欠航。それに22時~2時頃までウチの近所の20世帯程が停電となり、少し寒い夜を過ごしました。(石油ストーブでも電気が必要。ただウチは薪ストーブもあるので居間は暖か)明日は晴れそう。さてどこへ・・ラッセル大変かな・・