藻琴山スノーシューツアー最終日

ここ数日、最初は青空、次に黒い雲で暗くなって小雪そして晴れの天気が続いています。今回は小清水キャンプ場の右側の稜線と道路が交わるところ、ここより1キロほど下から入山。

最初から山頂直下まで長~い尾根歩き。流氷もまだ知床方面はビッシリあります。

いつもと反対周りの風景の中をあの一番上のさらにちょっと上の山頂を目指します。雪はガチガチで軽アイゼン装着。

「ウギャ!」という声で振り向くと東京のUさんが雪を踏み抜き抜けられなくてジタバタしています。まずは撮影。

山頂直下の鞍部は完全に土が出ていました。

山頂。結局登りは軽アイゼンで登りました。下りはスノーシューを装着。ちょっと重いけど安定感と安心感があります。

昨日のように湖に浸かっていると氷結した部分もほとんど見えませんが上から見ると・・西側3分の1と東側の一部はまだ厚い氷の下です。

前回とは稜線の雪庇の形がかなり変わりました。2メートルぐらい広くなった感じ。

最後はハイマツ帯に入る手前でキャンプ場側へ一気下り。新雪なら走れるけどこれだけのガチガチ雪の場合はゆっくり膝を痛くしながら降りるしかありません。今回はキャンプ場側から急斜面を登らずに山頂まで行くルートをとりましたがちょっと長くてしかし景色もいいコースでした。体力のある方にはおすすめです。

 

 

早くもゲット!

明日からのツアーに備えて藻琴山へ下見。暖気が来てから登っていなかったのですが来てよかった!雪の状態が一変・・いつものハイランド小清水分岐点からの登りは雪がかなり解けていてハイマツこぎになりそうで止め、キャンプ場側を調査。雪面はどこもオールクラストしておりカチカチに。試しに片側だけスノーシューで歩いてみたけどつぼ足側もほとんどもぐりません。スノーシューもアイゼン部分を突き刺す感じです。明日以降の寒いときに登る方は軽アイゼンぐらいはあった方がいいかも・・

展望台から屈斜路湖を望むと5分の4ぐらいすでに氷が無い!これは
行くしかありません。

昨年より1ヶ月早い釣り開始。こんな寒い日に誰もいないだろう・・と思っていたらいました(笑)知床のガイドE氏。さすが元釣具屋さんの釣狂、ちょっとしたらさっそくヒット。

短い時間に50弱のアメマスを2つゲット。見事です!

寒い!ロッドのガイドは凍り付き指がかじかみます。おまけに山の装備に気を取られて釣りの装備がおろそかに・・ズボンとタイツは薄手、ジャケットとネットまで忘れて、ロッドもラインと違う番手のものを持ってきちゃったのです・・アホか・・

芯から冷え切り我慢の限界・・といったときに釣れました!!超嬉しい初物。体型が回復途中にある53センチのアメマス。お腹の出っ張りは沖で食べたワカサギか、ウグイか、ハゼ系の魚か・・で、寒さに負け撤退。でも大満足。

帰路、とにかく温めねば!と川湯の足湯へ。強酸性の硫黄の温泉はホントよく暖まりました。次回からは大げさなぐらい完全な装備で通うぞ~!

おかえり!

宿から見た11日の流氷。何日も相当強い南風が吹いたにもかかわらず10~20キロ沖合に去っただけだった流氷。南風が陸に近い海上だけ吹いて沖は北風だったのか、それとも密度が濃すぎて強風でも持ちこたえたのか、今年の流氷はしぶとい!

今日の流氷。しっかり戻ってきました。おかえりなさい!という感じです。この様子だとまだ数日はしっかり見られそう。特に知床方面は素晴らしい風景が見られるのでフレペの滝などおすすめです。

ラスト!氷上ワカサギ釣り

今シーズン最後のワカサギ釣りに網走湖、女満別側へ。シーズン終盤の女満別側は例年ハズレがなく好調。しかし昨日までの暖気と昨晩の少しの積雪で長靴の足首までスボッとビシャビシャの雪水にはまってしまいます。でも水の下の氷は分厚くて大丈夫。今日はテントを張ると暖かさでテント内が池のようになってしまうので今期最初で最後のテント無しの露天釣り!寒さに弱いおじさん2人でも風も弱く晴天の今日はちっとも寒くなく気持ちいい!

近くのテントの横ではトンビとオジロワシが落ちている魚を狙っていました。

やはり絶好調!アタリは一日中ひっきりなしにあり、ちょっとぼぉ~っとしていると全部の針に釣れてきます。ただ今年はちょっと小型が多いかな・・

トラウト狙いの置き竿にはこんな感じでカレイが連発・・ブドウ虫でもワカサギでも底でも中層でもどこでもなんでも食ってきます。ウグイも釣れたけどトラウトは不発・・

帰りに橇を引いているとトンビが20羽ぐらいボクらがいなくなるのを待っていました。

オジロワシも何羽か待機中。ワシやカラスたちは人の行動をよ~く見ているのです。写真には撮れなかったけどクマゲラも近くでドラミングしていました。そしてワカサギ釣りは大漁のうちに終了。次は本命のトラウトのルアーフライが始まります。またまた楽しみ~!

 

 

激解け

今日の最高気温は12℃!今年は積雪が少なく先週の大雪もまだ寒気に当たっていないので冷えてなく、それにプラスして南風の強風。冷気が雪の上にたまらないので30センチ以上一気に解けました。屋根の雪も車に着いた氷もすべて落ちて駐車場も氷の上に水がたまりスケートリンクのよう。これを書いている今(22時半)でもプラス3℃あります。

宿前のシラカバの周りも雪が解ける”雪根開き”一気に春になりました。これからはもうマイナス10℃とかにはならないと予想していますが氷点下にはなるので車も歩行もスリップ、転倒には要注意です。

 

嵐の後の山


冬、吹雪が過ぎ去ると快晴がやってきます。(秋の台風一過のときは意外に晴れないことが多い)斜里岳も樹林帯まで真っ白。

夕方は思ったより夕映えの朱色にならなかったのですが、それでも山の陰影は神々しく畏怖を感じます。

前の畑ではキタキツネが首をかしげて雪の中のネズミ?の音を聞いています。

そして一気に頭突っ込み!・・しかし獲物には一歩口がとどかなかったよう。このあととぼとぼとエサをもとめて去っていきました。

吹雪来ました

オホーツク海沿いの雪の降り方は吹雪が多く、特に発達した低気圧が来た場合、物の風下側や低いところに吹き溜まりができます。宿の駐車場の出入り口は人力ではとても手に負えない腰の高さまでの吹き溜まりでしたが近所の方が重機でやってくれました。ほんとに感謝です。

玄関もドア前だけは除雪したけど干してある魚もすっかり雪びたし・・(涙)。建物は全体が冷凍庫の中の霜状態です。

JR釧網線がすべて止まってしまったため、急きょ知床斜里までお客さんを送りましたが道中はこんな白い世界。ちょっと緊張と慎重。でも主要な道路の除雪はすぐに行われるためバスは正常通り動いています。ここ数年はこんな暴風雪は少なかったので久しぶりに来ると除雪用の筋肉がなまっていて疲れました。今日もよく眠れそうです。

オコジョ返し

まだ釣りに行ったことがないサロマ湖でキュウリウオが釣りたい!場所はさろまにあんさんに聞いてM名人、知床K氏と出陣。気温は氷点下で微風、曇り時々雪だけど地元のおっちゃん、じっちゃんはだれもテントを張っていません。なんであの寒さで平気なの??

最初の1時間ほどはなかなか釣れずボウズかな?とおもったけどポツポツ、ずっとポツポツ釣れました。アタリは限りなく小さく、魚は多くはないけど今日は食欲ないのね・・という魚の気持ちが伝わってきます。釣果は念願のキュウリウオとチカが半々ぐらいで約100匹。数は出なかったもののチカも能取湖のものより大きく20センチ以上、キュウリウオは25センチ以上のものも!引きも強いというか重くて面白い!

牙のような歯が特徴。この口と歯で結構小魚も食べるようです。

テントの上には鳴きながらハクチョウが飛んで行きます。

すぐ横ではオオワシ、オジロワシが釣り人の去った跡で魚を探して小競り合い。

今日は魚の加工。キュウリオウの語源であるキュウリの匂いを宿中に充満させながら開きにして4%の塩水に20分漬けて一夜干し、いや3日干しぐらいかな・・

そしてひらめいた”オコジョ返し”。犯人はたぶん上から来ている、との推理から木登りの得意なオコジョかイイズナではないかと・・網の上につるつるのプラ板で屋根を付けました。前回せっかくのサケとばとワカサギを台無しにされたので今度はどうだ!野生動物と釣り師の戦いは続きます。

 

 

 

まだまだ流氷たっぷり

コロナの影響で道の駅も知床自然センターも閉まっていましたが、道の駅前の千葉商店さんはやっていました!ここは新しくできた食事処でまだ行っていなかったので入ってみることに。ランチメニューも1,000円以下と入口の看板に出ていたので安心。観光地の店は入ってみたらどれも高くてビックリ!というパターンも多いので目安の料理の値段が入店前にわかるのは入りやすくていいですね。そして頼んだのはエゾシカコロッケ定食。鹿の肉の味がわかるほどは入っていないけど揚げたてのアツアツを出してくれて美味しかったです。

天気は曇りでしたが知床連山も見えて流氷もバッチリ。3月になってもこれだけ残っているのは久しぶりかも。ここ男の涙やフレペの滝あたりまでくると海流の関係で流氷が動いているため海面も見えて写真も映えます。

山梨のSさん夫妻は普段は運動をしていないと言いながら体力充分。新雪ラッセルもかなりお願いしましたがガシガシ行ってくれました。そしてやはり象の鼻からの風景は見事。知床岬の上空には青空も見えて「これぞ北海道オホーツク!」を堪能してくれたと思います。

快晴・絶景藻琴山

氷点下10℃、快晴、無風。登りは暑く、日陰でじっとしているととても寒く、日差しが強くて顔が日焼けで痛くなる一日。屈斜路湖は薄氷の部分が多いものの湖面の90%が結氷していました。遅まきながらそろそろ全面結氷しそうです。

おらが裏山の斜里岳から知床連山も岬まで全景が見えました。

雌阿寒岳も噴煙がしっかり出ています。

尾根をぐるっと一回り。そこはエゾユキウサギのパラダイス。そこかしこにナイフで切ったような枝先と丸い糞、ムンクの叫びのような足跡がついています。

流氷もバッチリでした。樹木もエビの尻尾がキレイ。これほど身近に北海道の本格的冬山を味わえる藻琴山はとても貴重です。