史跡と食を堪能

ボロすぎて崩れ落ちそうだった別海町の旧奥行臼駅逓所(おくゆきうすえきていしょ)。何年もかけて修復され、今年から公開されていたのですが今日が今シーズン最後の開館日ということもあって厚岸での食と合わせて行ってきました。たぶん新築するより5~10倍はかかっているであろうと思われる修復費用。一度完全に解体し使えそうな柱や壁、ガラスなどはすべて使っての復元。素晴らしいのは宮大工がやったであろう一本の柱でも使える部分と新しくする部分の継ぎ方、見事な屋根の柾葺。使える部分はあくまでも使うという、もう執念を感じました。解説員の方もとても詳しく丁寧に長い時間をかけてくれて感激です。おすすめ!

駅逓の少し先には50年ぐらい前に使っていた車両がひっそりと展示されていました。丸いのはターンテーブルかな・・?

ここが旧奥行臼駅。斜めに撮ったのではありません。電柱と駅の看板など全体的に傾いているのです。貴重な駅舎もかなり痛んでいて文化遺産として残すために早めの修理を!かなり価値もあるし使い方によっては人も呼べると思いますよ。

そして厚岸の道の駅でカキづくし。なんで今までカキが嫌いだったのだろう、と今も感じるほど美味い!!

蒸しガキに生ガキ、

カキピザにカキパスタまでいただきました。女将は厚岸のウイスキーも堪能・・あっしー君のボクは飲めません・・昨年からシーズンの終わりは厚岸のカキを堪能する!ということで駅逓とともに至福の一日でした。

おまけ・・ソフトクリームも美味しく、厚岸湾を風景が美味しさをさらに引き立ててくれました。ごちそうさまでした!

 

阿寒の一面

道東旅人宿の会の総会のため再び阿寒湖へ(釣りじゃないよ・・)。久しぶりに津別町の相生道の駅のクマ焼きが食べたくなり少し遠回り。味は普通のたい焼きと同じだけどヒグマだシロクマだと数種類のネーミングに少しひねりがあります。閑散期のため作り置きしてあるものを売っていたけどやっぱり作りたてが食べたいなぁ‥そして旧駅舎はカフェになっていました。

道東旅人宿の会のスタンプを集めてくれた旅人さんに当たるプレゼントの抽選会。もちろん超アナログで厳正な抽選です。(皆でくじのように引く)年々人気が出ているのでハズレも多くなってしまいました。当たらなかった方、ゴメンナサイ・

阿寒湖畔はレジャーランドでした!ホテル近くのボッケ散策路にあるカムイルミナというプロジェクションマッピングによるアイヌ民族の物語のミニシアターをぬかびらYHの塩崎さんと鑑賞。これをけっこうな音量で暗闇の森の中のネットに映したり

樹木に映したり

ボッケ(どろどろした泥の下から蒸気が出ているところ)から立ち上る湯気に光線をあてて演出したり、ガイドツアーでは光るステックを参加者に持たせて一緒に地面を小突いたりと、阿寒の森ではこんなことをやっているんだ!・・とビックリ・・知床では動物にストレスを与えるからナイトツアーは控えめにしようとか言っているのに場所が変われば基準も変わるものです。しかし知床や大雪のように原始の自然を見に来る、という旅行者は少ないようだし(本当は阿寒の原始の自然は素晴らしい!)多数派である一般の観光客を喜ばせるような工夫と設備を作る予算、そして国立公園の散策路にこれだけの仕掛けを作る許可をとる力には感心しますし参考になります。(阿寒湖の周りはすべて私有地だからかな・?)阿寒湖は釣りに関しても死んだワカサギを撒いてニジマスなどを寄せてルアーやフライで釣らせていたり撒きエサを飛ばしてエサ釣りをしていたりと来る釣り人も独自路線の方が散見されます。しかし先週と今回泊まった2つのホテルも5年ぐらい前より中国系の方もかなり静かになってきて旅の仕方が伝わってきているなと感心しました。料理の質も上がっていて滞在もおおむね快適。そしてどこでも一番の難問でお金に結び付きづらい「自然の良さを伝える」というソフト的サービスがいかに難しいかを考えさせられる阿寒湖でした。

 

 

最後まで使う

25年前、WILD-1高崎店に勤めていたとき、中禅寺湖での釣りのために買ったアングラーズハウスのネオプレーンウェダー。150日以上は使ったでしょう。ソールを張替え、穴を開けては直し、劣化し染みてきては直しを繰り返して使っていたのですが、阿寒湖にて修理箇所がさらに大きく破損、ダダ洩れしてついに廃棄することにしました。このウェダー、ホントに品質が良く最近発売になったものと同等以上の耐久性と使い心地だったと思います。ウェダーって基本は進化していないですね。ネオプレーンってやはり劣化するしもともと丈夫な素材ではないので藪こぎなどにも弱いのです。近い将来、違う素材や構造で暖かく丈夫なウェダーが出てこないものかと期待していますがどうでしょう?自分で作ろうかな・・?

フライフィッシングウィーク2019秋

毎年秋恒例の神奈川Y氏とのフライフィッシング週間。まず久しぶりに阿寒湖へ。雲海に浮かぶ雄阿寒岳が見事です。

外国人に人気の阿寒湖は頻繁に行きかう遊覧船や雑踏は箱根の芦ノ湖のようでしたが、ちょっと離れたところはまだ静かなところも残っています。

2日間頑張りましたが、トラウト類のライズとかボイルというものは全くなく極めて苦戦。北海道では珍しく入漁料も1000円以上かかるのでどれだけ釣れるかとワクワクしていたのですがフライを沈めてやっと1~2匹の35センチほどのアメマスという釣果でした。これはウデか・タイミングか・・撒きエサをしてフライやルアーを投げていたりエサ釣りがいたりとなんか混とんとしている湖でした・・

次の日は反対方向へ遠征。通称ヒグマダム(近くにヒグマの糞がよく落ちている・・)では型は小さいながらもニジマス、アメマスのライズが広がり楽しい釣りができました。何よりも今年は暖かかった!

滝の上町のホテル渓谷に宿泊し(静かで料理も美味しく結構気に入っています)次の日は渚滑川へ。何年か前にサケの後ろについていたワイルドレインボーを何匹も釣った区間でやりましたが魚がかなり減った感じです。感覚的には5分の1ぐらい・・

Y氏がアメマスをゲット。アメマス、いるんですね。

釣果は2匹ほどづつ。やはり5分の1・・昼は現地でお湯を沸かしてカップラーメンやスープパスタなど。外で食べるのもいいものですよ。

終盤2日間はホームグラウンドの屈斜路湖へ。紅葉は最盛期。カエデ類の紅葉が見事!

こんな樹々の前でロッドを振るのは至福です。

しかし1日目はまったく釣れません。ウグイすらたまに釣れる程度。悄然と空手で帰っていくY氏。紅葉がキレイだから良しとしましょう。

釣りをしているすぐそばで日向ぼっこしていました。

まずこれが釣れなきゃ⁉大型のウグイ君・・

2日目。昨日のうっ憤を晴らすべく西別川水系でエッグフライの釣り。サケの姿は無く、(亡骸も無かった)昨年の3分の1ぐらいしか魚影は無かったけどでもいるところにはいました。アメマス多数にニジマス、オショロコマ、ヤマメが少し。相変わらずこの水系は多彩な顔ぶれ。

午後、再び屈斜路湖北岸でリベンジ成功! ボイルしているウグイではない魚を発見、3匹ほどのアメマスをゲットできました。これで〆られて今回もフライフィッシングウィークは満足しました。でも今年は湖の水がまだかなり高いのでもう少し下がってから再チャレンジしようと思います。

紅葉もピークへ

カエデ類も一気に色づいてきました。こんな林道を通って釣り場に向かうのはホント幸せです。(釣れればもっと幸せ・・)

水の近くのカエデは特にいい色に色づくようです。それに今日は暖かくひと月ほど季節が戻ったよう。

しかし目当てのニジマス、アメマスはなかなか釣れません。あちこち竿を出して行くと林道をずっと奥に行ったところの湖岸で斜里のF名人に会ってビックリ。聞くとやはり苦戦とのこと、なんか水温が例年よりかなり高いのでそれも原因かも・・

やっとこさ釣った55センチのアメマス。まだ産卵前のようでサビもなくキレイな魚体。さてこれから釣れるようになるのか・・それともこのままこの秋は沈黙で終わるのでしょうか・・

 

 

屋内で楽しむ

日中2~3時間ほどの休みをサケ釣りに行こうか?タイヤを冬用に換えようか、月曜大工を進めようか?気になっているところを掃除しようか?事務仕事をしようか?と毎日いろいろ考えているのですが、今日はフライタイイングにしました。湖用のニジマス、アメマス用のドライフライ。ウグイの猛攻による破損も考量し多めに生産。釣りの楽しいところは道具の準備ですが、一番楽しいのがフライフィッシング。現地での飛んでいる虫を思い出し、本物のように見え、見やすく、投げやすいバランスを目指してフライを巻いていきます。ボクは今は写真のような簡単なパターンしか巻きませんが完成すると釣り当日に向けて気合が入ってきます。楽しみだなぁ~!

帰ってきた漁火

夜、食事が終わり海の方を見ると・・何年かぶりのイカ釣り船の漁火!知床岬沖から網走沖まで見える範囲でも7~8隻は出ていました。イカはもうオホーツク海からはいなくなってしまったのかと悲しんでいたのでこの漁火にはひとしお嬉しさを感じます。獲れているのかはわからないけどこんな秋の風景がこれからも続いてほしいと思います。

最高の自然、最低の釣果

昨日は午前中から4人で屈斜路湖で粘りましたが、早朝の知床K氏のニジ50一匹だけで終了。産卵行動していて釣ったらなんか可哀そうなヒメマスがたまに釣れちゃったりウグイもたま~に釣れたりという感じでニジマス、アメマスなどの狙っている魚は釣れず・・水温からするとまだ釣れる季節には少し早いのかも・・

近くの畑では北からやってきたハクチョウの親子がエサ探しをしていました。

また我が清里町では菜の花の一種のキカラシが畑を黄色に染め山頂付近は雪、山麓は紅葉の色で秋も自然と風景は素晴らしい!屈斜路湖付近の紅葉もあと5日ぐらいで見頃でしょう。まあ釣れなくても良しとしますか・・

人に優しく魚に厳しいベタ凪

まずは屈斜路湖初日。目指すはニジマス、アメマスなれど、東京のWさん、知床K氏、そしてM名人とルアーマンたちは狙っていないのに真っ赤になったセッパリのヒメマスが釣れちゃっています。Wさんはコンディションのいいアメマスをキャッチ。ボクはドライフライで大ウグイをいくつか・・このあと暖かな陽気で湖面はベタ凪となり食いもパッタリ・・・

釧路川本流へ移動。とてもキレイな25センチぐらいのレインボーが連続で釣れました。Wさんはアメマス1.この川もニジマスが優勢になっているかもです。明日も屈斜路湖だけど時期的にも天候的にも苦戦予想しています。

 

初冬のち秋色

朝は北風の曇天。しばらくするとアラレが降ってきました。でも天気予報は晴れ・・

午後になると徐々に晴れてきて風も穏やかになり雲が切れると斜里岳はさらに下の方、清岳荘のあたりから上が真っ白でした。山麓はカラマツの黄葉、畑は秋撒き小麦の緑と3色そろい踏み。色で感じる秋ってホント心にいいです!

夕方の当宿と斜里岳。登る季節は終わり、しばらくは眺める季節です。

P.S 今の時期の斜里岳登山道は濡れているように見えて凍っている急斜面の岩場が罠のようにところどころにあり、滑落の危険が極めて高いのでおすすめしません。