眩しい春

ウチの山側へ2キロぐらい行ったところから海を望むと流氷で真っ白。北風で再び戻ってきました。でも日差しはとても強く一昨日の暴風雪で雪面が真っ白になって眩しさもひとしお。季節の変化を全身で感じています。

孤島

久しぶりの猛吹雪。昨日より休館なので良かったけど、お客さんがいたら「来られない、帰れない」状態だったでしょう。

飛行機、鉄道、バスもすべて運休。道路もウチの前はもとより街中もウトロに行く国道もほとんど通行止め。公共施設もすべて閉鎖です。また気温は氷点下3℃で粉雪、強風なので道路など周りより少し高い平らなところや屋根の上などには雪が積もりませんが風裏などが凄い吹き溜まり・・

こんなときは皆さん家で籠城。さすがに慣れていて昨日のうちに食料も買い込みパソコン仕事や動画を見たりして過ごしています。ボクは事務仕事もそこそこやったし、アマプラで映画も観たし(ビーキーパーと天使にラブソングを)すでに薪ストーブの前で自作の鮭トバをかじりつつ、いただいたワインを飲んでいます。明日は朝から「道路が開いていなくてどこにもいけないんだわ~」という会話で始まるでしょう。

 

まだいない・・

冬にこの湖が結氷しなかったのはここ25年で初かも・・これは早くも釣れるかも・?と出陣。今年もよく歩いた藻琴山の稜線、屏風岩、山頂などを湖上から眺めながらルアーを投げ続けます。

魚はウグイすら全く気配も無かったので時期的にまだ深いところにいるのでしょう。ねばったけどトラウトとの対面は次回に持ち越し。湖岸には薄~い氷が30㎝ぐらい積もっています。踏むとシャリシャリと踏み抜いて面白い!

湖岸は道路も森も鹿だらけ。これからもぶつからないように気をつけねば!

スノーシューツアー最終週

今さらながら晴れが続き知床では流氷もビッシリでワシたちも集まっています。3月初旬は何年かに一度ぐらいは流氷が去ってしまうときもあるけど山も海も安定するいい時期です。

100mの断崖上から見ると氷山の一角ともいうべく沈んだ多くの部分が青く光っています。

多くの雪を掘らねばならないこの時期は鹿たちにとって一番つらいかも。

留まっていても飛んでいてもカッコイイオジロワシ。

アカゲラも春を感じているよう。

コゲラも同じく。

やはりここは別世界。

イタヤカエデの折れた枝先(たぶん鹿がかじった)からはメープルシロップが!甘い!

フレぺの滝も冷えこみで氷が成長していました。

天に続く道周辺は道路だけでなく流氷も覆われた海岸線が見事。

ルベス岳は吹雪と雪崩の危険度が高く途中断念。弱層テストをするガイドMはさすが努力家。知識も豊富です。

野付半島へ向かいました。荒涼感は唯一無二。

行けるところまで行ってみた・

ネイチャーセンターにはいつものおねだりギツネ。いつか轢かれそう。エサあげないでね。

野付はオス鹿ばかりで男子校状態。なんかむさい・・

久々に裏摩周展望台へ。少しづつ上るとウチの裏山(斜里岳)が見えてきます。

アカエゾマツから下がっているつららで水分補給とクールダウン。でも味はしません・・

摩周湖は今年は凍っていません。このまま春を迎えるでしょう。上空には4羽のオオワシが滑空していました。

北海道東トレイルを少し散歩。葉が無いので摩周湖が好展望です。

ちょうどいい?タイミングで帰路は雪になりましたが無事下山。今シーズンも皆さまのおかげで私も楽しく、人によっては体力的にちょっと辛く、しかし動物たちも流氷も素晴らしい姿を見せてくれました。今シーズンはあとどれぐらい流氷はいるでしょう・・自然に感謝して春の遊びに向かいたいと思います。

氷雪を楽しむ

モアン山へ向かう途中にある大木。森を見渡し、見つけるとなんか嬉しい。

こんな牧場内を歩かせてくれる地元の牧場主の方にホント感謝。

摩周岳と西別岳。身近なとてもいい山です。春と秋の登山がおすすめ。

丸い山頂は展望最高。

根釧原野の格子状防風林が見事です。この下が「牛」マーク。雪があると近くでは判別不可でした・・

大好きな看板。「アウトドアの遊びは原則、”自己責任”」特にアジアの方々に早くこの考えが身に付いてほしいです。

知床にも細かい流氷がビッシリ。崖上からの風景は素晴らしいの一言。

やっと晴れの日が出てきたのでサンピラーも見られました。

藻琴山も絶景。数日ぶりに来ただけで樹氷や雪庇の状態が変わっています。

氷点下10℃でも日差しがあり風が無いと昼食も比較的ゆっくり取れます。

帰路はいつもの一気降り!体力も筋力も使うけど笑いが止まらない楽しさ。

ウチの町の畑に居たタンチョウヅル。段々と生息域が広がっているようだけどオホーツクのほうに来るのはまだ少数。貴重です。

久々に知床の秘沼に行ってみました。だ~れも行っておらずずっとラッセル。特に登りの新雪ラッセルは汗だく、息も上がりさすがのOさんもボクも堪えました・・

この風景と静寂のために来たのです!椅子を作ってコーヒータイム。最近、知床のメジャーな森も喧噪なのでキツツキやワシ、小鳥たちの声のみの静寂を感じるならここは最高です。ただ道が極めて不明瞭なのでガイドツアーで行くことをおすすめします。

帰路は森の深雪をラッセルして知床横断道路に出て下山。知床連山を見ながらひたすら歩きます。

極めて珍しい、日没まで地平線に雲一つない快晴。流氷原に沈む夕日が見事でした。

 

絶景と待ち人

この光景の中を歩いていただきたいのです!

今年は暖かい代わりに今のところ樹氷が発達している藻琴山。なかなか晴れないこの冬ですが、ようやく遠くに流氷が見えて晴れが多くなることも期待です。

時には極寒だけどこの風景は何十回来ても心を打ちます。稜線に付く雪庇の形状も毎回違っていて新鮮。

そして帰路は一気降り。急斜面の緊張感とふわふわの浮遊感、笑いと転倒?が最高です。

神の子池へは森の中から向かいました。目と耳を凝らすと森と動物たちの営みが見えてきます。

池には多くのオショロコマが越冬中。よ~く見ると中央に見えますよ。

雪をかぶった沢を踏み抜いたNさん。助ける前にまず撮影・・

知床もオオワシやエゾシカは健在なれどいつもの流氷が無い・・最盛期のはずなのに・・

しかし今朝、宿から海を見ると!つい流氷が来ました!待ってたよ~!

また宿の前のシラカバにシマエナガが来ました。何日かに一度見かけるぐらいだけど、気が付かないだけで毎日来ているのかも・・落ち着きなくすぐに去ってしまうけど冬の丸くて白い顔はホントに可愛いやつらです。

 

 

天気が悪くとも!

1月からずぅ~と曇り、小雪、暴風雪、たま~に晴れという天候にちょっとうんざりしています。流氷も本来最盛期のはずがまだ海は黒々・・しかしスノーシューの楽しさは雪原を自由に歩く感覚。そして森での動物たちとの出会いなど非日常です。ここは知床、男の涙(滝)への風で樹木の育たない風衝地。海へ向かいます。

やはり神の子池へのツアーは笑えます。雪面の下が幼木や笹で空洞になっているところがあり、そこを踏み抜いてハマるTさん。強靭な身体能力で女性ラッセル隊長任命です。

Mさんもハマりまくり・・助ける前に撮影です。(助けませんが・)

Fさんは沢に落ちてます・・

新雪の急斜面は尻制動!大人になってもこれは楽しい!

無事、神の子池到着。皆さんあちこち筋肉痛でしばらく余韻を楽しめそうです。

積雪で通行止めだった登山口までの道が通れるようになり、こんな天候の中、晴れ間の出ることを期待して藻琴山挑戦。ホワイトアウトまではいかないものの風もあり気温は氷点下11℃。体験としては良かったかなぁ~と思っていただければ・・天候のタイミングって難しいですね。また挑戦してください。

雪のあと

朝は除雪。でも移住当初は毎週のようにママさんダンプを押しまくっていたことを考えると降雪の回数も減っています。でも湿った雪は重い!

今日も釣り具と双眼鏡、カメラを持って野付半島へ行ってみました。例年より鳥が少ないと感じるのはボクだけかなぁ・・いつものようにオス鹿ばかりの男子校になっています。

野付半島側から見た秘境、知床岳。横から見ているので体積があるように見えます。

だ~れもいない凍った海。野付半島側、尾岱沼側と2か所で30分ぐらいずつやってみたけど毎日来ているおっちゃんたちのいないときは魚もいませんでした。干潮だったので氷の下の水深は50cmぐらい。釣れるときはこんなに浅くても釣れるんだけど、やはり人が多いときは皆で寄せエサを撒くから集まってくるのか・?

たまにいる、電柱の下に行っても逃げないオジロワシ。人慣れしているので、ずっとこの周辺に住み着いているのかな・・今日で野付半島の釣りは終了だけどここの風景は唯一無二のものなのでまた来たいと思います。

雪の日は

今日はこの冬一番の大雪。またまた北海道らしくない0℃前後の湿った雪で30cmほどの新雪。畑の上などは60~70cmぐらいの積雪となりました。帯広は12時間で1メートル以上降りました!交通機関も明日も動かず大変だ・・・こんな日はやろうと思っていたツアー時や登山時の装備の修繕。この冬、初めてミレーのザックを買ったので今までのカリマーに装備していた熊スプレーやポーチ、時計などをジャマにならず、かつすぐに取り出せる場所に結束バンドやナイロンの平テープなどを利用して取り付けました。今のザックは至れり尽くせりなのがかえって災いしてループだけ付いていればいいのにボトルホルダーみたいなものが両側に付いていたり調整のバックルが多すぎたり弱かったり・・ガイドや登山道整備のためには質実剛健で自分流にカスタマイズできてシンプルなのが欲しいけどそれじゃ高い値も付けられないし買い替えの時期も長くなっちゃうのかな・・・一般の登山者が「あったらいいね」というやつはちょっと半端に全部付いている感じです。

スノーシューツアーでは今までで一番使いやすくて暖かいキャラバンのスノーブーツ。スノーシューとのコスレでちょっと壊れてきたので同じものに買い替えたいけどすでに生産終了・・とても残念・・延命措置として穴の開き始めの箇所を接着剤で埋めました。ボクのような極寒の山の軽登山にも森歩きにもスノーシューを付けて使うフット感のいいこんな靴、次に探すのが大変そうです。

海と森の変化

スノーシューツアーが始まりオホーツクの冬を体感しています。食については”これぞ”というおすすめはウトロ道の駅のエゾシカソースカツ丼。薄めにスライスした鹿の肉は脂肪が少なく黒々していて、さすが野生、というヘルシーさ。

知床の原生林は健在。ヒグマの登ったトドマツは近年は少ししか登っていないのか新しい爪痕は少な目。

像の鼻展望地では崖下から一斉に茶色い泡が飛んできています。波の華と言われている、強い波で海水の養分などが泡になったもの。落ちてきて雪面のあちこちが茶色く汚れたようになっていました。ウェアーも少し汚れちまったよー・・

風の強いときの森の中は鹿だらけ。知床は積雪も多いので一生懸命に雪を掘って枯草を食べていました。

昨日は藻琴山へ。ホント久しぶりに安定した曇りときどき晴れに。森の白さが美しい!そして屈斜路湖がほとんど凍っていない

!2月にここまで水面が見えるのはこの25年で2回目です。

下部では笹の踏み抜きが頻発したけど上部は積雪も充分で雪面も締まっていました。

山頂付近よりウチの裏山(斜里岳)を望む。例年と違うのは樹氷の発達。温度の高い状態が続いたので山の上部全体がスノーモンスターになっていて絶景。

 

氷漬けの樹木。日が当たり眩しいほど。

下山ルートの谷筋はすべてのダケカンバが雪と氷の重さでうなだれていました。

あちこちでバキバキに折れたダケカンバやトドマツ。ここでは初めて見る光景。毎年同じ場所で全体を観察しているけど、違う光景にすべての生き物は気候変動に翻弄されていることを実感。まだ流氷もまったく来ていないけど明日からの荒天でやってきくるのか・?