冬の洗礼

瀬戸内の旅の余韻も冷めない次の日には吹雪・・0℃ほどで湿った雪がドカッと30㎝ぐらい積もりました。例年より早い雪かきの季節の始まりです。そして昨日は弟子屈での北海道東トレイル関係のワークショップへ。ツルッツルですがまだタイヤも昨年換えたばかりなので普通に走れました。

どうやって東トレイルや周辺でのハイキングや遊びを旅行商品化していくか・?を皆で考える内容でした。ボクとしては今までガイド関係の仕事でやってきた内容だったので馴染みもありましたが、講師の先生の「どんなニッチなツアーでもターゲットを明確に!」ということと広告宣伝はSNSを使うのは今や必須なれど「いいツアーは口コミで広がる」という言葉に「そうだったな!」と、ボヤけてきていたことを再認識させられました。

湿った雪が過ぎ去るとやっぱり冷え込み、昨晩から今朝まで氷点下10℃を下回り一気に真冬に突入しました。今日はまたまた、さらにまた壊れた除雪機の部品を発注したりママさんダンプで除雪したり。15時半の今、藻琴山に沈んでいく夕日に「愛媛では17時まで釣りをしていたのに、ここではおやつの時間に夕暮れか」と緯度の高さを再認識しました。早起きして活動しないと一日があっという間です。

しまなみ海道満喫!

羽田から広島空港へ。やはり富士山は日本の象徴。

広島の尾道で自転車をレンタルし、島々を巡り四国の愛媛県今治まで1泊2日、寄り道して約90キロ走ることにしました。自転車はゴールの今治で乗り捨てOKという便利な仕組みです。レンタルしているのは半分以上外国人で欧米人はクロスバイク、中国系の人は電動アシストのママチャリが主体。お国柄が出ています。

尾道駅前で見慣れた車が!・・よく一緒に仕事をしている知床サイクリングサポートの西原さんでした!冬はしまなみで仕事をしていると言っていたけどホントに会ったわ(笑)

瀬戸内海と言えば鯛。まずは「渡し場通り食堂」という店で鯛の漬け丼から。鯛って筋張っているイメージがあったけど処理や下ごしらえによるのでしょう。ここのは軟らかくて最高に美味かったなぁ~

駅前から5分ほど渡し舟に乗って(110円!安っ!)スタート。海沿いを快走してハイライトの橋へ。自転車と歩行者はスポンサー企業が通行量を負担しているため無料。ありがたいものです。いくつもある橋へは数十~100メートルぐらいの高さの坂道を上ったり下ったりすることを何度も繰り返すのがしまなみサイクリングの特徴。125CC以下の原付バイク(50円とか通行料)と自転車、歩行者は専用の取り付け道路を上がっていきます。結構大変・・

橋の上は道路の横だったり下だったり。ボクは海になにかいないかばかり見ていたけど高所恐怖症にはつらいかも。あと風が弱くてよかった。ここの橋は備えてある木や手を叩いたりすると反響してこだまのように鳴ります。

海沿いにはいい感じのカフェやコンビニもあちこちにあり寄り道、休憩ばかりしていました。

ここでは海を見ながら柑橘系のタイ焼き。美味かったなぁ~。

島々は柑橘系の果実でいっぱい。新鮮な光景。

気温は朝晩は5℃ぐらいとけっこう寒かったけど日中は15~18℃ぐらいで寒冷地仕様のボクは半袖。

道の駅で海を見ながらシラス丼。ロケーションが美味さを倍増!

釣り人を見ながら海沿いを走っていると上が平らな変な島が?あとで村上水軍ミュージアムへ行ったらやはり水軍の城の後でした。城といっても砦のようなものみたい。

途中の島での宿泊は大三島のゲストハウスのトマリギさん。大阪からの移住者であるオーナーさんはさすがでセンスあります!(若手のオーナーの宿はどこも素敵!)ドミトリーといっても入り口だけがカーテンの半個室。この時期は宿泊客も少なくて静かで快適でした。

大三島のクラフトビール。柑橘の味が爽やかでこれも美味しかったなぁ~

ほとんどのカフェやコンビニ、宿でもサイクルスタンドがあり、2つの道の駅では鉄板で作られた人のオブジェがスタンドにもなっています。こういう実用性や面白い要素もあるオブジェなら誰でも楽しめて歓迎、素晴らしい!

鯛カツバーガー。鯛って刺身、揚げ物、汁にカルパッチョと何にでも合う万能魚。人気の出るのも納得。

自転車、歩行者、原付はこんなループ状の道路を登っていく橋もあります。苦しいけど笑顔になる絶景。登り切った達成感と下り坂の爽快感こそサイクリングの醍醐味。

最後に長い橋を渡って四国本土の今治着。ジャイアントのレンタサイクルはちゃんと整備されていて好調でした。感謝。それなりに疲れたけど1日目の午後からはオケツの痛みとの戦いで立ち漕ぎしたりずらして座ったり。後ろから見たら「あの人ケツ痛いんだな」とわかったでしょう・楽しんでもらえたかな・?サドルパッド、持ってくれば多少よかったかも・・

今治では女将と合流しアパート的な生活ができる「大成ホテル」というところに4連泊。住むように旅をしたかったのです。部屋は2DKぐらいで極めて清潔。広くて快適でした。

自転車をレンタカーに換えてまずは予讃線(よさんせん)の下灘駅へ。ここはいくつかのアニメでも描かれた海の絶景の無人駅。観光客のいない瞬間にシャッターを押しました。

松山城。山のてっぺんにある木造の建物たちは古くてホント立派。そして本丸だけでなくあちこちに櫓があり敷地が広い!

夕食はスーパーで地元の魚の刺身を調達。真鯛、太刀魚、ハマチ、アジにメバル。どれもボクらにとっては新鮮でした。

今度は車でしまなみ海道を渡って大三島へ。大山祇神社(おおやまづみ)はこの周辺で一番大きな神社なそうで、島の大きさに似つかわしくないほど立派。

猪骨(ししこつ)ラーメン。出汁も肉も臭みもなくあっさりでとても食べやすく、イノシシの匂う肉のイメージが覆りました。やっぱり重要なのは血抜きなどの処理なのでしょう。瀬戸内海の島々には橋が無くてもイノシシがいるらしいから泳いで渡るみたい。エゾシカやヒグマと同じだな・・

「は~か~たの塩!」の工場へも行ってきました。工場見学が出来ない日だったのは残念だったけど、ここの塩はいつも鮭トバ作りに使っているので親近感があります。

港でちょこっと釣りをしてみたら小さな鯛が釣れました!

大島で夕映えの時刻に橋の風景を堪能。旅行中ほとんど雨は降りませんでした。瀬戸内は水不足になることがあるからため池も多いのでしょう。

たまには洋食を、ということで今治の「クロネコ」へ(ヤマト運輸とは無関係・)日本語も堪能なオーストラリア人?のシェフが目の前で生地を作り薪の石窯で焼いてくれます。このピザは絶品!生地も美味い!サワラのカルパッチョも秀逸!いままで食べたピザではNO1です!

観光の合間に何度か釣りをしました。地元の釣具屋さんで聞いた、一番安全に釣りがしやすく魚もいるという冨田港。近年アジを筆頭にどの魚もかなり少なくなってきたとのことで日本中どこでも同じのようです。釣ってみたいのは黒鯛。でも真鯛が人気の瀬戸内海では黒鯛釣りは人気無いらしい・・ルアーを投げたりサビキ釣りをしたりしたけどやはりなかなか釣れません。対象魚も釣り方も初めてだし、どこも潮の流れがとても速いしで苦戦。

オキアミをエサに浮き釣りにして底近くまで沈めて(7m、深い!)小さいけどなんか知らない魚が釣れました。なんとか鯛・かな?

そして20㎝ぐらいと小さいけど黒鯛を2匹、チビ真鯛も2匹釣ることができました!また最後に大物(たぶん黒鯛か真鯛)を掛けてしばらくやり取りしたけど痛恨のバラシ(涙)・・ヨリモドシからハリスが外れていたので結束が甘かったのでしょう。次回は釣るぞ!!

大島の亀老山展望公園(きろうさん)へは夕方と昼時に2回行きました。来島海峡大橋から本州、四国や島々を展望できるここは今回一番の絶景でした。

風が強く極寒だった夕方。潮の流れと波が複雑な文様です。

展望台はアートのよう。見晴らしに気を使っていて歩きやすくおしゃれで広い!風景とこの展望台が見事なマッチです。

四国の新居浜方面の展望。

今回はサイクリングの達成感、食の満足感、城や神社の歴史観、初めての場所で初めての対象魚の釣り、そして普段見ることのない瀬戸内の島々の絶景と大満足の旅でした。これは近いうちにまた行こう!

 

 

 

 

 

 

サケ釣り終盤

北風が吹いてきました。ときおり小雨の曇りで気温は3℃~5℃ぐらいで寒い!でも一昨日釣れた知床の浜へ再びむかうとやけにオオワシ、オジロワシが多い!ウチの町でもいっぱい来ていたのでサケ目当てでしょうか?・・

一昨日打ち上げられたいたイワシは今日は皆昇天していましたがカラスやワシ、キツネに食べられたものは少なく、こんなに美味しい魚が冷蔵保存されていて食べ放題なのになんでだろう・?打ち上げられた量が多すぎるのか?謎です・・

2時間ほどの釣りで確認できた魚は10匹もいなかったけど荒れ始めた波の穏やかな瞬間に魚体を見つけ、すばやく目の前にルアーを泳がせて食い付かせるのはハンティングの世界で最高に面白いです。釣果は2ゲット、1スレ掛かりでリリース。これで今シーズンのサケ釣りは終了。いい最後を飾れました。来シーズンもちゃんとサケが来てくれるか、カラフトマスは戻ってくるか?クマちゃんが出ないか?釣り場がまた閉鎖されることはないか?など不安は多いですが北海道をいつまでも満喫したいと思います。

近場で遊ぶ

やっと波がおさまり釣りができる状態になったのでエゾリスに注意して近くの浜に、まだしつこくサケ狙いに。鮭トバ用の魚が欲しいのです。

曇りの知床連山を見ながら次はどんな釣りをしようか・・と考えながら1時間ほど投げ続けたけどハネなどの魚っ気無し。でもだんだんと砂浜の釣りというか海流がわかってきたので普通の投げ釣りもやってみようか・・サケのブッコミ釣りのおっちゃんたちも不在。この辺は終わりかな。

近くの来運公園の川にはサケがビッシリ遡上中。終盤の魚は小さいのが特徴。なんでだろう?

カワガラスもいました。

2匹しか写っていないけど3匹のエゾリスがせわしなくエサを探していました。そっと近づくとあまり逃げません。

午後は知床の浜へ。頭上にはオオワシが飛んでいます。やっぱり北海道の自然はスゲーと感心。釣れなくてもいいか・・なんて思っていると・・

河口に寄ってきた数匹のサケを波間に確認!モチベーション上昇。そしてそっと狙い撃ちするために浮きを外してルアーを目の前で泳がせるとクリーンヒット!小型だけど久しぶりに味わ合うサケの引き。楽しいなぁ~。

また浜にはまだ生きているものも含めてイワシが打ち上げられていました。毎年のように見られる状況です。冷水に囲まれて南下できなくなったものだとか・・確認できただけでも斜里の浜から知床まで数十キロにわたってポツポツいたので相当な数でしょう。まだ生きていて太って美味しそうなやつを10匹ぐらい持って帰って塩焼きにしました。めちゃ旨!!

知床の浜からだと藻琴山に日が沈みます。摩周岳、雄阿寒岳も展望。これでも15時半で16時半には真っ暗です。

1時間半で制限匹数の3匹。すべて浮き無しルアーでの狙い撃ちクリーンヒット。何日通ってもなかなか釣れないのに釣れるときはこんなものです。この時期にしてはそれほど婚姻色になっていないけどメスの卵はばらっとこぼれる「バラコ」だったので川釣りの餌かな。身はしっかり赤かったので少し脂分のあるトバができるでしょう。今日は暖かく穏やかで自然も釣りも満喫できた一日でした。

 

 

 

 

ワシたち集結中

今年も我が町にオオワシとオジロワシがオホーツク海の北の方(カムチャッカ方面が主かな)から集まってきました。ざっと見渡しただけでも100羽ぐらい。昨年の同時期の5倍ぐらい来ていると感じます。ワシたちの下には川が流れていて・・

どっさりとサケが遡上していました。今年の漁獲量は10月で昨年の6割減とか言っていたけど遡上数も少ないかな・・?でもしばらくはワシたちの姿を楽しめそう。温暖化だ、異常気象だ、と毎日聞いていると、ワシたちが来てくれるとなんかホッとする感覚です。

勉強になります!

何年ぶりかに北見のレストラン「マルシェ」さんで昼食。ここは地元の方にも人気の洋食屋で何を注文しても満足の料理が出てきます。これはグリルチキンの和風ソースがけ。まずパリッと焼いた皮と軟らかくジューシーな肉、気の利いたトッピングなど本物の料理人が作っていることがすぐにわかります。

北見のB級グルメのオホーツク塩焼きそば。大小のホタテやオニオンソテーなどオホーツクの具材が彩られていてこれも”さすが”の料理。宿の料理のためにも勉強になることばかりでした。

風景を満喫する

ここ2週間ぐらいサケやトラウトを探して日帰り放浪していますが海は荒れているし川はサケが少ないのでトラウトも上がってきていないし湖は忍耐が必要だし・・と良いことがなく結果もサッパリ・・そういう時は風景を楽しむようにしています。何度見てもやはり素晴らしく美形の斜里岳。網走方面からだと海の向こうに見えます。

知床連山も横から見ているので大きく長~い展望。海からそそり立っていることを実感。

夕焼けの写真を撮りたいとの女将の命令で小清水峠へ。快晴だったので360度どこも絶景。屈斜路湖の湖面からの日没はよく見るけど峠からの日没はめったに見ないので新鮮。北海道広いぜ!を感じた一日でした。

氷結の季節

朝は氷点下5℃、昼でも0℃ぐらいという例年より寒い日が続いています。夏は酷暑で温暖化ヤバイな、と感じ今は寒冷化しているんじゃないかな?と思ったり・・気候も自然もクマ出没も長い目で見ればブレながら上か下に進んでいくのでしょう。”まさか”が無ければ・・

ハクチョウの飛来は例年どおり。あちこちの畑で落穂を探しているよう。

日陰の路面はツルッツルで最悪。この時期の降雪があった後の0℃前後は一番危ない気温で日向は乾いていて普通に走れるので油断して普通に走っているとカーブでほぼ確実にスピンします。この数キロ手前では3台のスリップ事故直後に遭遇。危なく突っ込むところでした・・こういう時は地形や建物での日陰がどこにあるかを早めに察知することが必要です。

夕方、網走湖のインレット付近に行ってみるとライズだらけ!?

やはり30㎝ほどのエゾウグイとウグイの連発でした。でも湖のやつと違い最後まで引くので、もしかしてトラウト?という期待もあったりして。

ルアーも投げたりしたけど狙いのアメマスは釣れなかったもののルアーマンは60ぐらいの大物を上げていました。ガイドやラインローラーは凍り付き手足の感覚も無くなってきて終了、温泉へ。寒かったけどのんびりしたいい一日でした。

 

晩秋の開陽台

中標津の開陽台へ。今年はバイクでも来なかったので1年以上ぶりです。快晴なのでよ~く見るとホント地球が丸く見える・かな・?その看板だけは昔から変わらず健在。昔はバイクで夏に来ていたからいつも霧で「地球が白く見えた」記憶ばかりです。

薄く見える根室海峡の向こうは国後島がそびえている感じ。近いなぁ・・行きたいなぁ・・

展望台には山々の名前が書いてある看板が付いていました。これは特に山を登る人には興味があってなかなか良い!

北極星の方向のモニュメントの先には斜里岳。北北西の方向。かなり白いです。

入るのを我慢したくなる名物?のトイレもついに最新に!しかし・・この秋どこでも大発生しているカメムシの虫かごのようになっていました・・保守管理が大変だとお察しします・・

枯れた秋色の来た19号。

手打ち蕎麦が食べたくて中標津の「伊とう」へ。比較的リーズナブルで美味しくおススメです。蕎麦って手打ちと機械打ちってホント違いますね。今度は久しぶりに我が清里町の名店「秀峰庵」へ行ってみよう!

 

大工仕事と釣り竿と

屋根裏へ上がる梯子を仕舞うときに引っかけておく木材がボロボロになっているので新しく作って付け替えしました。

昔使っていたテーブルの天板が残っていたので利用。硬くて今度は10年ぐらいは持ちそう。金具も曲がらないように木の部品を作って取り付け。ただこの梯子、めちゃ重いのであと何年外したりできるか・・・

旅用にパックロッド(小継で短くなるもの)を初購入。こんなに小さくなって軽いんだ!と感心しました。ただ竿先は細く、カバーが付いているとはいえ、すぐにどこかに引っかけて折りそう・・本格的な2本継のロッドのようには使えないのはわかっているけどちょいと竿も持っていこう、という旅にはきっといいと思います。