極寒の登山

オホーツクは吹雪のためちょっと天気のいい太平洋側の摩周岳登山道683ピークへ。スノーシューツアーのつもりが積雪はほんのちょっと(15センチぐらい)なのでつぼ足で行きました。例年はこれらの笹がほぼ埋まっているので60センチぐらいは少なさそう。

寒気が来ていて冬型の気圧配置なので北西の風がとても強く凄く寒い!温度計は氷点下11℃でしたが体感温度はさらに10℃は下りそう。ダウンやらアウターやら全部着込んで登りを30分ぐらい一生懸命に登ってうっすら背中に汗をかくぐらい。ふと横を見ると摩周湖を展望する場所にキツツキの空き家がありました。

摩周湖の上をオオワシが上昇気流に乗って悠々と飛んでいます。

遠くには釧路市と海が見えました。

雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士の山々も見事。何度も登ったことを思い出します。

今回の終点は683ピーク。ハイキングにはちょうどいい距離で、ここまでくると体も良い感じで暖まってきました。摩周岳まではまだ半分以上あるのでまたの機会に。西別岳へも続いている道がよくわかります。

摩周岳の湖に接するところが妙に赤くなっていました。きっと鉄分だと思うけどそんな地質からどうやって山ができたのかなどを考えながら歩くのも楽しいです。でも寒かった・・

 

神の子池へ

スノーシューツアーで神の子池へ。今の時期は日が上から射さないので夏の濃いブルー+グリーンとは違い、落ち着いた藍色的で静かな感じです。

雪は30センチほどで例年より1mほど少ないのですが、しぶき氷はきれいな造形です。

今年もカワガラスは何羽も健在でした。ゆっくり見ていると段々と警戒心が薄れていくようで近くでも逃げなくなります。「敵じゃないよ~」という思いが通じた感じで安らぎます。知床の流氷の海と原生林、藻琴山の絶景、そしてここ神の子池の水辺の安らぎ、何度行っても「いいところだなぁ~」と実感します。

仕入れ

朝食用のチカを仕入れに能取湖へ。M名人にはいつも強力な穴あけ電動ドリル、高性能のテントも出してもらっている上、食材調達の量も倍にしてもらっていて感謝です。

昨年はほとんど釣れなかったので今年もボウズ覚悟で行きましたが、先行者を見るとチカは釣れていたので少し安心して開始。真ん中のテントがボクらですが、右のおじさんは2つの竿を両手で使う二刀流の「武蔵」、左のおじさんは長く太い竿と大きなリールの「小次郎」、と勝手に名付けていましたが(もちろん知らない人)この武蔵と小次郎が寒い中、テントも張らずに朝から晩までよく釣ること釣ること!どの釣り場にも猛者はいるものです。

そんな猛者たちが魚を置いて帰らないかジッと待っているオジロワシのつがい。

氷の上でも待っています。(後ろは藻琴山)

そして今日は大漁!いつものバケツ満タンとフラシ(魚を入れる網)いっぱい。コマイは全く釣れなかったけど昨年のリベンジを果たせて満足。でもこの魚をすべてさばくことを考えると・・明日考えよう・・

確かに暗い

先ほど玄関前で写してきたオリオン座。左上のベテルギウスが暗くなっているというニュースがでていますが確かにかなり暗くなっている!もともと明るさの変わる変光星ですが、秋に見ていたときは右下のルゲルより赤い分だけちょっと暗いかな、ぐらいの明るさだったはず。太陽の1000倍という赤色超巨星で寿命ももうすぐ尽きて超新星爆発をするらしいけど、600光年以上遠くにあるので、もし明日爆発したとしてもその姿が地球に届くのは600年以上先。逆に明日爆発が見れたらそれは600年以上前の出来事。天文学的数字とはよくいうけど、宇宙の広さはホント人智を超えたものがあります。そんな流れ星の見える夜空を寒空の下、思いっきり厚着をして観察するのもいいですよ。(このときは氷点下12℃。月の出ない日、時間帯がおすすめです)

姿を見せないご近所さん

宿の前には昨晩やってきたと思われるエゾユキウサギの足跡があちこちにあります。その近くには捕食者でもあるキタキツネの追跡跡。家の周りにはたぶんイイズナ、ちょっと離れた畑の中にはエゾシカが足跡を残しています。雪が少ないためか例年より動物たちの動きが活発な様子。でも警戒心が強く真夜中にこそっと動いているようでこれも自然の中で生きる野生の知恵なのですね。

知床五湖は今

今日は知床五湖の冬期ツアーの下見と現地調査の日。多数のガイドと環境省、北海道庁、知床斜里観光協会などが集まり歩いてきました。

予想通り雪が少ない!そのため無雪期のコース以外を歩くことはできずに今、作り替えている木道の上しか歩けません。そのため爪のあるスノーシューでは木道が痛むので外して歩きました。

しかし氷結した湖面越しにみる知床連山の冬の風景は絶景。雪がしっかり積もるまではスノーシュー無し、普通の雪道ハイキングになります。(早く積もって!)でもウチの知床方面のツアーでは他のところに行くためスノーシューも使い、海を見下ろす崖の上にも行くので流氷さえくれば充分に楽しめるでしょう。

低温のしるし

清里町の街中を流れる斜里川は源流に湧水が多く水温が高いため、冷え切る下流部以外は氷結することがありません。それでも氷点下10℃以下ぐらいになると表面が氷ながら流れていきます。この流れている氷を見ると「今日はしばれているな」と思い霧氷やフロストフラワーなど寒さによるキレイな自然の造形物を探したりする一つの指標としています。ただ例年この時期は氷点下15℃を下回る日が多いのですが、大体10℃ほどまでしか下がっておらず、最高気温も0℃前後と高め。”雪が少ない年は寒い”という東オホーツクの定説は当てはまらなくなってきているようです。いろいろなこと、大丈夫かな・・

網走湖の傾向

今日は風も無く暖かくてテントの中ではアンダーウェアー+シャツでも快適。でも水蒸気で湿度100%でカメラが少し曇っています。昼食はコンロでお湯を沸かして、カップスープにおにぎりとパンがだいたいの定番。最初に能取湖でチカ・コマイを狙おうと行ってみたけど、釣れるとたちまちいっぱい来る地元のおじさんもいなかったので早々に網走湖、呼人側へ。今年もチカは不漁のようです。

トラウト狙いのイクラに来たカレイ。ワカサギのぶつ切りでも釣れたのでホント貪欲な奴です。(ブルーベリー風味の人工イソメは全く釣れなかった・・ダメじゃん・・)解禁当初は入れ食いだった網走湖も10日ほど経ち、天気がいいと昼の一時あまり釣れなくなります。そしてこれからは例年だと釣れる日と釣れない日がはっきりしてくるのと女満別側が良く釣れるようになってくる傾向があると思われます。だんだんと流氷観光のシーズンになり観光ついでの釣り客も多くなってきますがそこそこ釣れ続いてほしいと願っています。

少しづつ増えて

窓の外には今日も白くて丸い顔のシマエナガがこちらを見ています。さて今日も宿のメンテナンス作業の合間にトレーニングへ。

スパッツを付けて畑の間の道を足首ぐらいまで埋まりながら歩いていきます。畑と畑の間の少し高くなったところには吹き溜まりがキレイに出来ていて畑は畝がまだ見えるぐらいの積雪。これ以上積もったらスノーシューを履いた方が楽かな。

雪原の向うの夕映えの斜里岳はやはり神々しい。風も無く歩きやすい夕方ですが気温は急降下。耳当てをしてこなかったのは失敗でしたがちょっと痛くなるぐらいの寒さが北海道らしくてボクは好きです。

身近なやつ

スノーシューツアーに向けた体力維持のため宿周りのお散歩コースを歩いたり走ったりしてると、あれっ?ムギ?(3年前に死んじゃった犬)と間違うような道路を走るキタキツネに出会いました。

しかし、さすが野生!ムギとは違って緊張に満ちた目付きをしていて毛並みもよく冬仕様の体つき。

帰ってからは2度目のワックスがけ。1度目はヒイヒイ言いながら雑巾がけのように布で塗ったらムラだらけ・・こりゃダメだ・・とフローリング掃除用のクイックルワイパーみたいなモップを買ってきて塗ると!楽だしキレイだし、やっぱり道具は大事だと再認識。あんまりピッカピカではなくて逆に風景画的にはいい感じに仕上がりました。とりあえず一部屋だけね・・